愛より淡く
DiaryINDEXpastwill


2005年12月19日(月) 凍えるような寒い夜

昨夜は、哀しくてなかなか寝付けなかった。おまけに外は吹雪いていて、風が不気味に吹き荒れていた。

朝、またちょっとしたトラブルがあった。


長男が、ぶん殴られそうになっていたので、今度は必死で私が守った。

「なかよくしたらええやん、なんでケンカばっかりするん」


夫の前頭葉はどうにかなってしまったのか、と一瞬哀しくなって

涙がポロポロこぼれた。


二男は、石油ファンヒーターの前にすわって、ずっとうつむいていた。



大雪だったので、子供たちを学校まで送ってやろうと、夫は

外で車の雪かきをしていたのだ。

その間、長男は炬燵で眠っていた。雪だらけになって、部屋に戻って

まだなんの支度もせずに、こたつで寝ている長男の姿を見て、頭に来たらしい。

「おまえは、この寒い中、お父さんが雪かきしているときに、平気でこたつで寝てられるのか、いっしょに手伝おうとは思わないのか」

と、長男に向かって声を荒立てた。


寝起きの悪い長男が、口答えをしたらしい。



中略


ったく

もめてばかりで、嫌になる。




それにしても、昨夜は、今まで生きてきて

五本の指に入るほど、哀しい夜だったかもしれない。


あさがた。ようやくうとうとしかかった頃
誰かと手をつないで階段を上っている夢を見た。


誰かとは、知らない女の人


私は人目を気にしながら、なだらかな階段を、彼女と一緒に上っていた。


その手は、温かかった。

手を離さないでほしいと思った。全然知らない人なのに、その手は

本当に温かかった。









雪は今止んで、晴れ間がのぞいている。










・・ MAIL

投票ボタン メッセージfor you

テキスト庵さん