愛より淡く
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2007年01月15日(月) |
混乱はまだまだ続く? |
「片思いは、時間の無駄だ」と切り捨てた人がいます。
川上弘美さんの小説の中に出てくる、「おかまさん」だたっと思います。
「あたしのこと、きちんとおかまって呼んで、中途半端な言い方だけはしないでね」
とかなんとか、主人公に訴えていた、何気にチャーミングなおかまさん。
たしかに。
時間の無駄。
そうかもしれません。
私は延々と時間の無駄遣いをし続けてきてしまったということになります。
でもね。
たぶん、私は、その人に執着していたわけではないようにも思います。
執着していたのは、ほかならぬ、その人を想う自分の気持ちなのです。
その人を想う自分の気持ちを、知らず知らずのうちに、育ててしまったのでしょうね。
手塩にかけて大事に大事に育てすぎてしまったのだと思うのです。
日常とは、全く別の空間で、現実逃避の意味もかねて。
今さら捨て去れないのです。
つきつめれば、その人ことなんて、どうでもいいのです。
大切なのは、その人ではなくて、その人を思う自分の気持ち、自分が勝手に作り上げてきたその人のイメージだったりするのかもしれません。
自分が育て上げてきてしまった限りなく架空に近い存在に、熱烈に恋焦がれてきたということになるようです。
空虚です。あまりに空虚なんですよね。
すごく虚しい。虚しくて虚しくて。
でも、今さらやめられないのです。
その空虚な部分に、ずいぶんと支えられてきたところがあるのです。
空虚だけど、かけがえのない存在。
だけどその存在は、限りなく架空に近くて、あまりに空虚で。
このへんからこんがらがってきます。
。。。
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