ニューヨーク俳優修行日記
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2002年05月15日(水)

本日は晴天なり


今日は朝6時に起きて撮影の集合場所へ。
7時に現場についた。
着いてみたら、普通のアパートの屋上で、
この後チャイナタウンとウォール街で撮影するとの事。
一人一人が15行ぐらいの台詞をそれぞれ違う場所で撮影をして
それを一本にまとめるらしい。

台詞は昨夜貰っていたがまだうろ覚え。
現場で再度、台本を貰ってひたすら覚える努力。
僕の前には2人の撮影があったので僕はウォール街での撮影。
撮影許可も何もなし、路上でいきなり撮影開始だ。

その前に、監督を相手に何度か台詞をよんでみる。
思った以上に緊張している自分。
こんなことなら昨夜死ぬ気で覚えておけばよかったと後悔する。
やっぱり先には立たないのだ。
監督若いイギリス人で丁寧に説明をしてくれ、
随分気長に付き合ったくれた。
そして、いよいよ本番。35mmで撮影しているのに台詞をかむ。
恥ずかしくてしょうがないけど、とにかく落ち着くように
自分に言い聞かせる。深呼吸。

何度か撮影したけど、最後の方でやっとリラックスしてきたと思ったら
撮影終了。実働時間は約1時間。
足は震えるし、台詞は飛ばすし、とんでもなかった。
もっとなれるべし。
発音もなってねえし。
最後に音響の人に君は役者なのって聞かれちまった。

結局、撮影をこれだけ。つまり、ギャラは1日500ドル。
悪くないけど、それに値する仕事をしなければね。
舞台と映像ではやっぱり随分違う。
何事もお勉強です。
もっと本番に強いと思っていたのになあ。

そんなわけで今日は既に結構疲れている。
暇なオフィスで時間を潰して、本でも読んでいよう。
京極夏彦、いよいよ佳境。











      

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