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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年01月12日(土) 1月12日17時41分

 私が過去から抜け出せることは無い。自分の過去も、人の過去も、全て見て。未来に生きるなんて出来るわけが無い。
 私は貴方の過去を知っているし、そして恐れている。

 変えられない事実に恐れているし、貴方の態度に恐れている。

 私に向けられた全ての甘えや、可愛い仕草は、昔は誰かのものであったことを思い出さないで居られるわけが無い。そして其れを自分に見せ付けて、冷酷な眼差しで貴方を蔑むしかない。
 だから私はあの時、貴方を触りながら冷たい視線で観察していた。観察していた。これから如何なるか、昔の誰かは予測出来たか?同じ様にしていただろう。同じ様に囁いただろう。同じ様に喘いだだろう。同じ様に、同じ様に、同じ様に。唯対象が違うだけだ。否、本当は一緒かも知れない。
 愛しているけれども、貴方の過去を憎む。

 私は処女好き?

 嗚呼、そうかも知れない。きっとそうだろう。貴方が何も知らずに、此処に居れば良かった。単なる、性を知らない子供で居れば良かった。

 下らないことに反応する私はまるで過去に囚われた囚人でしかない。其れの何に魅力がある?こうなるのが怖かったなら、拒否すれば良かった。貴方を友情枠だけで眺めて居れば良かった。唯、貴方の恋愛沙汰を垂れ流す唇を眺めて居れば良かった。

 馬鹿馬鹿しいものに囚われて、やがて腐敗して滅亡していく人間の未来を見た。


 環境なんて忘れてしまえ。



 言葉を交わす度に、貴方の息が環境を殺す。



 愛は残酷、自分だけのもの。




 …そして自分を苦しめるもの。







 無償で私の傍に居てよ。

 嗚呼、一年前は誰のものだった?


 其れを私は愛せると思う?

 貴方を今、愛しているように。


さくま