diary.
diaryINDEXpastwill
嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年05月29日(水) 幸せ

 私の気分は最近むらがあります。エエ非常に。然し結構幸せなむらなので、嗚呼良かったとかなんだとか。本当は自分が不幸に溺れていて苦しんでいる姿を意識の奥から他人事のように快感を持って見つめるのが好きなのですが、幸せなら幸せで、狂うように変人らしく生きるのも楽しいものです。

 私が好きな私は、不幸で、幸福で、相手にされない、そして他人の意識の中で相手にされ過ぎて時に疎ましく感じるほどの瞳をした私です。例えば不幸なら、一般的に煩がられる不幸に浸るなら、苦悩に浸るなら、世界は崩壊して構わない。私は死んで構わない。例えば幸福に陥るなら、愛する人を自分の腕に抱えて髪に大量の口付けを送りながら抱き潰して骨を潰しても構わない。折れた骨が私の心臓に鋭く牙を向けて私を失っても構わない。きっと狂人めいたそんな思想は誰にでもある筈で、然し其れを表に出す人はそう居ない、私は其れを敢えてやりたいし、やるつもりがなくても皮膚から流れ出る私を愛していたりもする。

 結局どちらも私には取ることが出来なくて、矛盾の嵐の中で矛盾自体を愛している節もある。私はそうして今の幸せな状態も気に入っているのです。

 毎日が予定で詰まっていて、その予定の中で小さな逢瀬を重ねる、唇を重ねる、そして撮影機材を持つ、シナリオを書く、そしてブースに入る、つり銭を渡す、笑顔を振り撒く。息の出来る場所が少ないのは幸せなのかも知れない。
 本当に、幸せな、溶ける時間を切望して、夜が眠れないのは幸せなのかも知れない。


 そう考えているのはまた不眠症の所為です。(ヲイ


さくま