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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年07月06日(土) ある一点の生と死

 嗚呼、誰にも(誰にも?)邪魔されずに済んだことを幸せに思う。
 嗚呼、何一つ(何一つ?)出来なかったことを誇りに思う。
 嗚呼、今幻を見ていることを哀しく思う。

 人生は夢である。死は夢無き眠りである。

 人生の中で起こる全ての幸せな事柄は幻であろう。人生の中で起こる全ての不幸な事柄は眠りへと誘う媚薬であろう。
 肉体は容器に過ぎず、容器は起きることを望まない。起きるのには想像を絶する「何か」がリスクとして付き纏う。起きることを望む者は居てもリスクを望む者はそう居ない。

 嗚呼、例えばベッドの下に横たわり一点を見詰める少年はリスクを知ったろうか。
 嗚呼、例えば廊下の隅でカセットテープに話し掛ける男性はリスクを記憶したろうか。
 嗚呼、例えば其の壊れ掛けた文学中年はリスクを書き留めたろうか。


 Das Leben ist ein Traum.
Der Tod ist ein Schlaf ohne Traum.


 見失うのに時間は掛からない。


さくま