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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年10月04日(金) セックス観

 さっき前日の日記を書いたばかりですが一足早く明日の日記を書こうと思う。実は書くものを見つけたので。さて以下私特有の恋愛観(セックス観)の話なのでそれが駄目な人は回れ右。

 私の恋愛感情に「広い」「暖かい」は無い。家族愛と友愛以外それは必要無い。また、私の欲求する恋愛感情にもそれはいらない。私は相手に熱く煮えたぎった、棘のある、狭い、愛を送るし私もそれを望む。
 セックスの最中に相手を噛むのが好きだ。相手を思いやってそれほど痛みを感じない程度にしているが、衝動を抑えてしまわなければ食い千切っていると思う。掌で、体の皮膚で、相手を感じたとしてもそれはただの皮膚の感じに他ならない。私が好きなのは愛する相手の肉や骨。時折小さく叫ばれる「痛い」という言葉と痛みに顔が歪んだそれとそれから何ともつかなく歪んだ唇。酷く可愛いと思う。

 噛む行為は何処にでも出来るが喉元が一番良い。

 セックスは愛という不確かな、手に触ることの出来ないものを現実に体現してみせる一つの方法だと思う。欲望や欲情はそれを後押しする大事な感情だ。
 私はそのとき、「死ねるのでは無いか」「殺せるのでは無いか」という感情に襲われる。愛撫しながら相手にナイフを持たせれば私は背中から引き裂かれることが出来るのでは無いか。愛撫しながら相手の喉元を食い千切れば殺すことが出来るのでは無いか。一緒に死ねるのでは無いか。そう思う。
 また、セックスの最中に喉元に噛み付くのは相手の命をたったその一瞬だけ、自分が受け持っているという感じがして良い。愛している人を殺すことは出来ないまでも、愛している人の命を預かることが出来るその快感。

 憎悪じゃない。愛だと思う。歯で確かめたい。舌で確かめたい。自分が今愛している人は本当に私を受け入れてくれるか。私の歯は相手の肉に受け入れられるか。


 因みに噛まれるのも好きだ。背中を引っかかれて赤く腫れ上がるのも好きだ。
 激痛に笑いが込み上げる。

 人間は意識朦朧の中で演技するのは難しい。だから結局激痛が相手の全てを物語る。私の身体に痛みが走れば走るほど、相手の「今」を理解することが出来る。


 私の口を喉元に寄せて下さい。
 私の指を食い千切って下さい。
 傷だらけの私の体と、痕だらけの貴方の体を見るのが一番好き。

 同じ、一つのものに見えるから。


さくま