嫌いな食べ物「キュウリ」
以前の私を情けないと思ったことは無い。悔いたことも恥じたことも無い。時折、当時の私の感情の揺れが其の侭行動と心情に直結していくという経路が、また、極論めいた其々が其の侭本当の思考として根付いていくということが、羨ましくなるときすら、在る。
今の精神状態は多分非常に静かだ。何が在るわけでも無く、毎日に特段の楽しみも無いが苦しみも無く、つまらなくは無い。唯、以前の私の様に皮膚の外で起こる其々の事象が、私の皮膚を通った瞬間に私の憎悪と愛との両極端に変化するということも無くなった様だ。
私一人が暫し、非一般的に身を置いていた訳では在るまい。だがきっと私の皮膚は焼け爛れすぎたのかも知れない。周りの其々にでは無く、其れに対する私の心情と感情と思考と其の他諸々が、私の皮膚を焼いて鈍くさせた、と、こう表現した方が正しい様に思う。
驚くには驚く。けれども「驚く」という言葉の、もう、使い道が既に違ってしまった。私は常に行く着く。「嗚呼、まぁそうなんだな」。
納得するにしても、しないにしても、対象となる所が既に違ってしまったらしい。物質其の物では無く、物質が内に入ったときの私に及ぼす色々に納得する様になったらしい。……どうやら。
こんな私の状態を、私は嫌いじゃない。唯、以前を思い出しては笑いながら、嗚呼戻りたい、と言う。泣き叫んで包丁を枕の下に隠して寝る、なんて、ことをしたいとはもう思わないが、そうせざるを得なかった私の、其の肌の敏感さがもう一度欲しい。
……まぁ、敏感に成ればまた包丁を枕の下に隠して寝る様な行動をするんだろうが。(笑)
良く分からない感情で、けれども、「貴方の過ごした思春期をもう一度、欲しいですか?欲しいのならあげましょう」なんて万能の神が言ってくれたら、三年くらいまた欲しいな。(笑)
自分の身体は弁当だとか言いたいね。(当時は良く言ってた)
今私の身体は何だ。……。……。お菓子かもね。ピリリと辛いやつ。(笑)酒のツマミ。(飲めないけど)
さくま