人々の中には、スクルージがあんまり変わったといって笑う人もいましたが、 笑いたい人は笑わせておくことにしました。それをスクルージはちっとも 気にしませんでした。
この世の中でよいことをしようとすると、最初はさんざん笑われるものだ、 としっていたからです。
第一、そんなふうに笑う人は、何も見えない人です。 目のふちにしわをよせて、にやにや笑う人は、見えない目をますます見え なくしていたからです。
スクルージは自分のこころが思うぞんぶん笑えば、それでもう十分でした。
「クリスマス・キャロル」吉田新一氏訳より
大好きな話しだ。 クリスマスの前には、ちょっと読み返したくなる…お話だ。 スクルージが好きなこともあるかもしれない。
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