samahani
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「もう随分長いこと、人間ドックに行ってないけど、やっぱり予約入れたほうがいいと思わない?」と夫に言われ「いいよ」と言って、夫任せにしていたら、なんと・・以前人間ドックを受けたフィラデルフィア(車で1時間半)のクリニックはもうなくなっていて、ニューヨーク(車で4時間)まで行かなければならなくなった。前回(3年前)は日帰りが出来たけれど、こんどは一泊しなければならない。フィラデルフィアの病院がなくなったのは、駐在や留学でアメリカに来ている日本人の数が全体的に減ってきているからということだった。
日本語の新しい生徒の Bob さんに、( Brian が呼び捨てなのに彼がさん付けなのは、生徒さんだからである)「人間ドック」をしに、ニューヨークまで行くよと言いたくて、いろいろ試みたのだけれど、なかなか伝わらない。
私は はじめ「人間ドッグ」だと間違えていて、人間( human とか person )が船みたいにドッグに入ると言ったから、「えっ? どうして人間が犬なの?」って不思議な顔をされた。あっそうか、ドックだ、D・O・C・K とスペルを言って、「長い旅を終えてきた船はいろんな検査をするために、桟橋( pier )じゃなくてドックに入るでしょ、それと一緒。そうやって whole body を check してもらうの、丸一日かけてね」というようなことを、いろいろ説明しても、なかなか分かってもらえないのだ。
「じゃあ それは、check up ?」 と言われてしまって、う〜ん、違うんだよなあ・・・って、もどかしくなる。チェックアップというのは、定期検査という意味で、赤ちゃんや幼児が決められた月齢で予防接種を受けに行ったり、歯医者で定期的に歯石取りをしたりすることである。
どうして通じないのだろ、やっぱり私、英語が下手なのかしらん、しょぼーん。そうだ、 Brian に訊いてみよ♪って思って、「人間ドックって知ってる?」と言うと、彼も知らなかった。また、同じ説明をして、「人間ドック」にあたる英語は何? と訊いたら、 check up だよって言われてしまった。 しょぼーん。しょぼーん。 「じゃあ、それってどのくらい時間がかかる?」と言うと、 Brian ったらきっぱりと、「45分!」って言ってくれたのだ。(泣) 一生懸命説明したのに、全然伝わってなーーい!
ウチに帰って、一連の話を夫にしたら、「しょうがないよ、だってアメリカには『人間ドック』って無いんだもの」 とあっさり言われたのだった。アメリカの医療保険制度の関係もあって、アメリカ人で人間ドックのような本格的な検査をする人は(ほとんど)いないのだそうだ。
え゛ーっ! うっそー! 前に、わざわざフィラデルフィアの日本人医師のいる病院まで行ったのは、結果を日本語で説明してもらった方が、分かりやすいからだと思っていたけど、実はそこまで行かなければ、人間ドックのできる病院が無かったからだったのね。この日の日記に、長寿国ニッポンの日本人ってなんだかんだ言って、やっぱり健康体って書いたけど、ちゃーんとお金も使って健康管理もしていたからだったのねって、またひとつ感心してしまったのだ。
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