samahani
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2003年05月04日(日) お礼がしたいのですが・・・

以前、日本語を教えていた生徒さんが日本に行ってしまって、もう当分、私に仕事はないだろうなんて思っていたら、新しい生徒さんがやって来た。ん〜、日本語を勉強したいなんて、なんて奇特な人なんだろう・・・。

こんどの生徒さんは、この夏、日本に旅行するときに少しでも日本語を話したいという人で、自費で学校に来ている。なので、レッスンは、会社帰りの平日の夜と土曜日の午前中になった。

土曜日には、子どもの日本語学校とサッカーの試合がある。いままでは、夫が協力して、全部引き受けてくれていたが、夫はもうすぐ出張で1ヶ月ほど居なくなってしまうのだ。息子のサッカーチームのお母さんに、送り迎えをお願いしなければならない。それは、ちょっと心苦しい。なぜなら、“おたがいさま”ならばいいのだけれど、こちらは頼むばかりで、お返しすることができないからだ。

「お礼がしたいのですが・・・」と言いたいのだが、英語でなんと言えばいいのか しっくりくる表現が思い浮かばない。

「礼」を辞書で調べてみると・・、 etiquette (エチケット=礼儀)も bow (お辞儀)も違うし、 reward は謝礼という意味もあっても、報酬とか ほうび という意味もあるので、後者のニュアンスに聞こえることもあるかもしれない。

そんなときには、「困ったときの Brian 」(←勝手に命名)の出番である。(笑)

状況を説明して、「こんなとき、『お礼がしたいのですが・・』は、何て言えばいいの?」と訊いたら、英語にはそういう表現はないと、彼は言い切った。(←ホントか!?)

だって、一緒のチームの人なんでしょう? ついでなんでしょう? 5分ほどしか余分な時間がかからないんでしょう? そんなことはノー・プロブレム。“ My plesure ”(喜んで)って言ってやってくれるよ。 と、彼は言い、「でもぉ〜、それって、日本人のマインドだとやっぱり申し訳なくて、何かしないといけないって思っちゃうんだけどなぁ・・・」と、まだぐずぐず言っている私に、「ほんとだって! Believe me !」と Brian は、力説したのだった。

英語にあって日本語には無い表現とか、その反対とか、いままでいろいろ見聞きしたけれど、「お礼がしたいのですが・・」もそのひとつだったとは・・・なかなか侮れん(何が?)と思った私である。


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