こしおれ文々(吉田ぶんしょう)

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2004年03月03日(水) 吉田童話その� 。苅娃蛙佑両�さな村

昔々あるところに、人口403人の小さな村がありました。
村人たちは、時折いがみ合うときもありましたが、
表面的には平和で静かな村でした。

そんな小さな村に、
ビリーという、知能が遅れた少年が、
お母さんと二人で住んでいました。
ビリーはその知能遅れのせいで、
近所の子どもたちによくいじめられました。

いじめられ、泣きながら帰ってくるビリーに、
お母さんは、
『泣くことはないのよ。ビリー。
 あなたはほかの人より純粋なだけなの。
 これは神様があなただけに与えてくださったステキな贈り物なのよ
 お母さんは、あなたのその純粋なところが大好きよ』
と、優しく慰めてくれました。
そしてビリーが大好きなシナモンケーキを作ってくれました。

そんなお母さんの優しさに包まれ、
ビリーはすくすくと成長しました。

月日は流れ、ビリーが20歳になったとき、
彼にとても悲しい出来事が起きたのです。
あの優しかったお母さんが、病気で死んでしまったのです。

ビリーの前ではいつも笑顔で優しかったお母さんも、
実はビリーのことで差別を受けていました。
仕事を探しても、知能遅れのの母親というだけで断られ、
見つかっても、すぐクビになってしまいました。

お母さんは元々病弱だっただったにもかかわらず、
女手一つでビリーを育てるため、
寝る間を惜しんで一生懸命働きました。

その無理がたたって、病気となり、
ビリーを残したまま、帰らぬ人となりました。


【村の人口は、402人になりました。】


お母さんが死んだことで、ビリーの生活は大きく変わりました。
いったんは親戚の叔父さんのところに預けられましたが、
あからさまな厄介者扱い。
暴力を振るわれたり、食事も満足に与えられませんでした。

それだけではありません。
村人のビリー対する差別もエスカレートしました。
指をさされたり、バカにされたり、
石を投げつけられることもありました。

でもビリーは、泣けば天国のお母さんが悲しむと思い、必死で耐えました。


そんな生活が一年ほど続きましたが、ついに親戚の叔父さんは、
ビリーを預かることすら放棄したのです。

見かねた村のえらい人たちは、ビリーの受け入れ先を探しました。
しかし、小さな村に孤児院のような施設はなく、
かといって代わりに世話をするという村人も現れませんでした。

困り果てた村のえらい人たちは、
とうとうビリーを村の外れにある山奥へ追いやったのです。
小さな山小屋に、ビリーは独りぼっちで住むことになりました。

最初はとても不安でしたが、
山の動物たちと友達になって、一緒に遊んだり、
夜、星空を眺めたりと、
次第に山小屋での生活も楽しむようになってきました。

というより、山小屋での生活は、
バカにされたり、傷つけられることがないため、
彼にとって、とても幸せでした。


山小屋での幸せな生活は続き、
いつしかビリーは60歳のおじいさんになっていました。
村人は、ビリーのことなどすっかり忘れていました。

そんなある日のこと、村で大変なことが起きました。
そしてその出来事によって、ビリーの生活は、
また大きく変わるのでした。

・・・つづく。


管理人:吉田むらさき

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