こしおれ文々(吉田ぶんしょう)

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2004年03月04日(木) 吉田童話その�◆。苅娃蛙佑両�さな村(第2部)

山小屋での生活が始まってから
月日は流れ、ビリーはいつしか、
60歳のおじいさんになっていました。
村人は、ビリーのことなどすっかり忘れていました。

そんなある日のこと、村で大変なことが起きました。

村のえらい人たちのなかでも、
特に一番えらい人が死んでしまったのです。


【村の人口は401人になりました】


えらい人たちは、あわてて話し合いました。
話し合った結果、選挙をして、一番えらい人を決めることにしました。
立候補したのは、Aさん、Bさん、Cさんの3人です。

村人401名のうち、大人は301名だったので、
3人はそれぞれ自分に投票してくれる人を集めました。

まずAさんは100人集めました。
Bさんも同じく100人集めました。
最後のCさんも、同じく100人集めました。

残りの1人、それが山小屋に住んでいるビリーだったのです。
ビリーが誰に投票するかで、一番えらい人が決まるのです。

Aさん、Bさん、Cさんの3人は、
そろってビリーの山小屋へと足を運び、こう言いました。
まずAさんは
『私に投票してくれたら、
 美味しい食べ物をたくさんあげよう』
つづいてBさんは、
『私に投票してくれたら、
 キレイな洋服をたくさん買ってあげよう』
最後にCさんは、
『私に投票してくれたら、
 ステキな家具をたくさん揃えてあげよう。』

ビリーは困りました。『誰に投票すればいいんだろう?』
悩んでも悩んでも、考えても考えても、
ビリーは決めることができません

ちっとも決めることができないビリーを見て、
3人はまた話し合いました。

『そうだ。これからは毎年選挙をしよう。
 そうしてビリーの票を交代でもらえば、
 私たちは交代で一番えらい人になれる』

ビリーが決めるまでもなく
3人はそう約束すると、山小屋から帰っていきました。

最初はAさんがビリーの票をもらい、
一番えらいひとになりました。
約束どおりビリーは、
Aさんから美味しい食べ物をたくさんもらいました。

次の年は、Bさんがビリーの票をもらい、
一番えらいひとになりました。
約束どおりビリーは、
Bさんからキレイな洋服をたくさん買ってもらいました。

そのまた次はCさんがビリーの票をもらい、
一番えらいひとになりました。
約束どおりビリーは、
Cさんからステキな家具をたくさん揃えてもらいました。

そしてまたその次の年はAさんが・・・
といったふうに続き、
ビリーは食べ物にも、洋服にも、家具にも困らなくなりました。

こうしてビリーは、残りの人生を幸せに暮らすことができました。

400人の村人も、
争うことなく、平和に暮らすことができましたとさ。

・・・つづく。


管理人:吉田むらさき

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