*-* こころ *-*
もくじこれまでこの後


2003年02月26日(水) 死にたい病

私が家を出ている事を知ってる人たちに自宅に帰ることを話し始めた
みんな揃って

『どうしたの?』

連れ合いが死にたい病にかかってるからって説明をする
そうすると

『こころが家を出ちゃって寂しいからじゃないの?』

ってみんな言うんだな




連れ合いが初めて死にたい病にかかったのは3年前
仕事の部署が変わってから

毎日2時3時は当たり前でなおかつ帰ってきてから宿題の山
4時5時6時に寝る生活なのに出勤は8時
休日もなく(休むと嫌味を言われる)週に最低1日は出張
あまりの睡眠不足で労働能力が落ちて仕事がはかどらなくなり
残業(手当はつかない)で補い睡眠不足・・・という悪循環
おまけにその時の上司が能力がないと罵る毎日

だんだん自分に自信がなくなり
自分なんて居なくなっちゃえば他の人に迷惑かけなくて済むのに・・と
ずっと下向いてて人と目をあわすことすら出来なかった

家に居る時もずっと1人でブツブツなにかつぶやいてて
私の顔どころか子供に声をかけることも出来なくて
そのうち
『僕なんて死んだほうがいいよね!?』って言い出すようになった

仕事を辞めればそれはそれだったのかもしれないけれど
連れ合いの職種は特殊で落ち着いたからと言って再就職する事は不可能
他の職種に転職してもやりがいなんて見つけ出せそうも無いのがわかってるから
彼も仕事を辞める決心もつかない

毎日会社の送り迎えをし(途中で何が起こるかわからないから)
仕事が終わるまでは飛び降りるんじゃないかという恐怖にまとわりつかれ
帰ってからの宿題を手伝い話の聞き役に徹し
連れ合いが眠りにつくまで怖くて眠れない毎日だった

連れ合いの望む事は全て受け入れ
”駄目”という言葉も”嫌”という言葉も”でもね”という言葉も禁句
側に居て欲しいと言われれば子供をほったらかしにしてでも横で添い寝をする
私に仕事があっても休んで一緒にいた
パチンコに行って10万円近く使った事もある

家計も私も壊れかけてた
心の底で いっそ・・・ と思った事もあった
私が死ねば目が醒めるのかも・・・ と思った事も度々


ずっとどうすればいいか考えてて
一つ思いついたのが連れ合いの昔好きだった趣味
道具は持ってたからそれを修理し
同じ趣味を持つ仲間の集まりに無理矢理連れて行った

私もはじめての集まり
でも、1人でもいいから連れ合いと気の会う人が居ないかと
誰彼なく話し掛けて回って
電話番号やHPのアドレスを聞いて回って
ようやく1人の人を見つけた

その人と出かけるセッティングをし
あまり乗り気じゃない連れ合いを送り出したら
思わぬアクシンデンとが起こり・・・・・
そのアクシデントのおかげで今居る仲間と知り合えた

それからは子供のように週末だけを楽しみにして
気が狂ったように集まりに参加して

死にたい病は脱したけれど
今までの自分の思いが全て叶う夢のような家庭は
彼にとって当たり前の家になってた

私が疲れて眠っている事も気に入らなくて
彼の望む事が叶わないとなると不機嫌になり口もきかなくなって・・・

私は家の事、子供の事、親戚づきあい全て任命され
9時から5時まで仕事に行っている
その上連れ合いが帰ってきてからのお付き合いも当たり前で
毎日寝るのは3時過ぎが当たり前だった
で、起きるのは6時過ぎ
週末も寝る暇もなく自分のやりたい事も何も出来ず
いい奥さんと言われたいが為にひたすら頑張ってきたけれど
もう限界だった
趣味を得たことで回復に向かう連れ合いを羨ましく思いながら
どんどん駄目になっていく自分が居た

そうして回復し始めて1年半後
ようやく家を出る決心がついたのだけれど
実家に戻って暫くは朝昼夜となく眠りほうけてた(母親は呆れてたけど)
とにかく誰にも煩わされる事無く一人で寝たかったんだと思う

別居生活が長くなって
何の改善も無く自宅に帰ってもまた同じ生活が待ってるのかと思うと帰りたくなくて
でも、子供達は帰りたがってて・・・
ゆらゆら揺れてたところに今回の再発

結局何の進展も無いまま一人にして置くことは危険だから帰る事になった
いや、実際はもう半分は帰ってるようなものなんだけれど



感情を押し殺し
イエスマンに徹する
表面はニコニコ





死にたい病を支えた人達にしかわからないと思う
1人の人間を支えることがどんなに大変でどんなに神経をすり減らすものか
周りの人たちがどんなに安易に考えてるか

自分を人間だと考えると支える事が出来ないんだよ
保護者であり家政婦でありダッチワイフ


それが今までの、そしてこれからのわたし










Nobuは大まかな事は知ってる ハズ


私が私で居られるのはNobuの存在があるから
私が泣いてもいい、我侭を言ってもいい、嫌だと言える 唯一の場所



これだけは失いたくない












心 |オタヨリ


>☆ Myに仲間入り ☆

エンピツ