世の中には 「その言葉に引っ掛けてついうまいことを言ってしまいたくなる言葉」 というものがある。 しかし多くの人が言いたくなるだけあって、 その言葉から生まれる大部分の発想は凡庸であるに違いない。
例 焼肉としゃぶしゃぶを食べて「今日はヤクとシャブをやった、なんつって。はっはっは。」
しゃぶしゃぶに関しては、 昔VOWに載っていた 「家族そろって手軽なしゃぶを」という秀逸なキャッチコピーを 超えるものにいまだ出会ったことがない。
とは言いつつ、この間私もしゃぶしゃぶという魅力ワードには勝てず、 「しゃぶを…」 とつぶやいたところ 「シャブ男!?」とすごい勢いで聞き返されてしまった。
シャブ男。 本名はヤク田シャブ男。 漫画に出てきたら、属性は読まなくても分かるキャラクター。
次のジャンプの巻頭カラーを飾るのは 「ヤク田シャブ男の冒険」。 フラッシュバックとの死闘、とか、 真の敵は、フラッシュバックを倒した後にいた、とか。 最終回には「ヤク田シャブ男は、どこにでもいます」、 「いつでもあなたに成り代わろうとしています。」 「ヤク田シャブ男は、あなた自身なのです」。
話は逸れたが、要は、 ちょっと面白いこと言っちゃおうかな〜、というときには、 自分が魅力ワードの罠にはまっていないかどうか、 冷静に判断すべきだということである。
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