吉夢を見ました。
私は果てしなく上に伸びているビルディングの、 高速エスカレーターに乗っている。 近代的でモダニズムあふれる内装。 周囲に人気はなくて、81階を目指して、 ひたすら私はエスカレーターに乗り続ける。
右側は一面の窓ガラス。 一つの階ごとに、横軸の黒いふちと、 3メートルごとにそれを割る縦軸がある。 外はよく見える。 私は今40階くらいにいるみたい。 地上はモクモクしてる黒雲で隠されている。 真夏の雷雲みたいなやつ。 きっと地上は嵐で大災害。
私は高速エスカレーターから落ちないようにしがみついて、 ずっと外を見ている。
ふわっ
その瞬間、黒雲から太くてやたら濃い虹がかかって、 虹以外は色を失って、 モノクロームになってしまった。 その虹は7色なんてものではなく、 258色くらいの鮮やかさで、 ほんとの虹のように色と色の境目が曖昧でなくて、 子供がクレヨンで強く描いたような明確な色彩だった。
やがて81階に着くだろう、 という予感を感じるところでその夢は終わった。
夢じゃない話。
私は小さい頃丸い虹を見たことがある。 余り信じてもらえなかったが、 インターネット普及によりその体験が幻じゃなかったと知る。
これこれ
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