ふと、あたしは何をしているのだろうと虚しくなる。 何をしていると言う事も無くて。普通に学校に通う毎日。ただのしがない一学生。 昨日は物凄く真面目に薬害エイズ事件について考えて、友人と話し合っていたけれど、 今日は化学の授業中に妙なハイテンションでニトロベンゼンや安息香酸について盛り上がり、 明日はきっとビデオを見たり散歩してダラダラと過ごし、 来週は恐らく確実に迫り来る期末試験の重圧に意味も無く悶えていることだろう。 気紛れな毎日。まさに秋空の如く変化する心。
ただこういった憂鬱は、一定の間隔を置いて日常的に表れる。 対象が変わるだけで、重苦しい沈鬱さの核心は同じだ。 今自分のしている様々なことが芯から馬鹿らしく思えて、だからと言って投げ出すほど酷くも無いのだが、 とにかくもう、ひたすらに現実逃避を図っている。 生理前の妙な不安感とはまた違う。 何なのだろうな、この憂鬱は。鬱病なのかしら、あたし。 まぁ元来あたしは弱っちい人間なので、それに近いものは抱えているのだろうが。 それとも、これも思春期特有の心情なんですかね。
そういえば、最近きちんと正確に生理さんがやって来るわ。 昨年は半年飛びとか、早くても3ヶ月飛びとか、そんな感じだったのに。 文化祭が終わった途端、急にまともな周期を取り戻した。 あの時、「ああ、やっぱりヒトの体ってスゴイ」と心底思ったものだ。 無意識とか意識とか、そういうものも全て引っ包めて、体はきちんと分かってるのね。
話は突然飛びますが、本日、本屋さんで田口ランディ氏の小説を立ち読みして、挫けた。 『コンセント』を読んでいたのだが、余りに実生活に即して生々しい性描写に、 割と純粋な(自分で言うなよ…)女子高生は、引いてしまいました。 眩暈がしたわ。ついてゆけません。 極論だけれど、あたしにとっては田口氏の性描写を読むよりも、 マルキ=ド=サドの倒錯極まりない性描写を読む方が幾らか容易いことだ。 ……でもマルキ=ド=サドにも挫折したけれど。 あれは、十代女子が読むものではないな。さすがは変態貴族……やっぱりついていけない。
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