あたしは胃が弱い。 『吾輩は猫である』の苦沙弥先生ほど極端に悪いわけでも無ければ 大体健康なときは通常通りお腹も空いてよく食べるんだけれど、 それでもどうも胃が弱い。 この前なんか三割引きで売ってたサンドイッチ食べただけで胃を悪くした。 まだ売れる程度のものを!
そもそも体の強い方ではない。 やたらめったら風邪を引く。(それは根性の無さも起因している) 精神的な苦痛がすぐ身体面に出る。出るっつーかもう直結してるんだよ。 んで小さいときはお腹もよく痛めてた気がしないんでもないんだが、 それはまぁまだ普通だったろう。 何がいかんかと考えてみれば、高校二年の時に本格的に胃をやったのが。 本格的っつっても胃潰瘍とかにはならんかったからマシって言えばマシ。 ろくに食べれんかっただけでね。 んでもまぁ、高校生なんつー若い身空でやることじゃぁないわな。 爾来、どうも胃の弱さに拍車がかかったようです。
月曜日は文化人類学の授業を取っている。 女の先生だが非常にカッコヨイ。素敵。 アボリジニとかイヌイットとかの研究をしてらっしゃるそうな。 文化人類学って一言で聞いても、なんかイメージはよく湧かんかったが、 彼らと生活を共にしてこそ研究になるらしい。文献だけじゃ駄目なんだね。 んー、そんでアボリジニとかイヌイットとか、狩猟採集民族っつーのかしらん、 彼らは本当に何でも食べますね。生きていかねばならんから当たり前だけども。 だから彼らと生活を共にする以上は、芋虫とかも食べるわけですよ。 芋虫なんて彼らからすると大変なご馳走なんですと。 日本人には味云々よりもまず「芋虫」を「食べる」という考え方が よく分からんけれど、それは食文化の違いだからお互い様だな。 しかし先生曰く、「形状さえ忘れれば美味しいですよ」。 まぁそういうもんでしょう。食べられるから食べるんだよ。 芋虫が美味しい、という話を聞きながら、しかし 「あたしにゃ確実に行けんな・・・・・・」 と噛み締めておりました。 絶対無理だわ。根性無いしな。 そもそも胃の弱いの何だのってのは、我ながら言うけれども とどのつまり根性があるかどうかだろ。 胃の機能に問題があるとか、医学的な問題であれば話は別だが、 あたしのは確実に心と胃が直結してる奴だからね。 すぐウジウジ思い悩むからいかんのだ。こんなんでは生き残れんぜ。
・・・・・・あ。急に生春巻きが食べたくなった。昨日食べたのに。 まぁこんなこと言ってる内は胃が元気な証拠だから良かろうよ。 胃は壊さん方がいいですよ。絶対に。 結局あらゆる「元気」って口から入ってくるね。 腹が減っては戦が出来ぬ、とかゆーことです。 はぁ、昔の人ってほんまに偉いねぇ。
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