コンクール。 今年も9月1日に合唱コンクールがある。
今、それについての出場で、問題が浮上してしまった。 「混声合唱」で登録するか、「女声合唱」で登録するか。 我が部には男子部員が1人。 彼を切って「女声合唱」でコンクールに出場するか否かを話し合っている。 私達は「混声合唱」をやるには男声が足りない。 そして「女声合唱」のほうがあきらかに上手く歌える。 ・・・でも、それには彼は出場できない。
正直言ってもいいですか? 「混声」か「女声」か・・・なんて、 こんなこと考えるのは「甘い」んじゃないかと思う。 より上手く歌えるという方を選ぶべきなのではないか? そんなことを問題として提起する先輩に ・・・冷たいかもしれませんが「それはおかしなことだ」と思った。 コンクールは演奏会じゃない、フェスティバルでもない。 合唱の上手い、ヘタをダイレクトに審議される場だ。 「参加することに意義があるのではなくて、よりよい賞をとることに意味がある」 のだから。 それが現実であり、当たり前であり、ルールだ。 「混声合唱」と「女声合唱」、 選ぶなら当然、より上手く歌えるほうででるべきだ。 しかも、コンクールに出れるだけのレベルにして。
<<なにで私達は悩んでいる? それは「人情をとるか、賞をとるか」ということについてだ。 普通は人情をとるのがよく見えるのでしょうが、 今は場合が違う。これは「コンクール」だ。 皆で楽しく歌おうとか、そういう場じゃない。 楽しく歌うことは確かに大事。 でも第一に、よりハーモニーの美しい合唱をつくれるかどうかなんだ。 もし、「混声合唱」で出場したとする。 そしてその場で、楽しく歌えたとする。 でも、それにもらった賞が「銅」ならば、コンクールとしての意味はない。 これは学校でやるような、演奏会とは違うのだ。 それならば、頑張っている姿や、意気込みを評価してくれるだろう。 だが、コンクールは違う。 「ヘタなものはヘタ」で済まされる世界だ。 「銅賞」をもらうくらいなら、私はコンクールなんかでたくない。 来年へのイメージダウンにもつながる。 そして何より、「あいつらは何故コンクールにでたのか」と思われる 虚しさが私は嫌だ。恥ずかしい。
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