昨日、夕食を食べていたら 突然携帯がなりました。 吹奏楽部で頑張る友達からメールでした。
「私はコンクールのメンバーから落とされました。 みじめです。死にたい。 大泣きして過呼吸になって本気で死にかけた・・・」
こんな内容でした。 その子は毎日始発で学校に行き、朝部活。 放課後の部活は夜8時30分に終るという過酷な吹奏楽部で ひたすたただ頑張っていました。コンクールのために。 その高校の吹奏楽部は全国大会目標という部活なのです。 部員はもちろんかなりの多数。 その中からコンクールで舞台に上がれるメンバーが選抜される。
「みじめです」 という気持ちがよくわかった。 他の誰かが選ばれている中、私は落とされた。 しかも、毎日必死に頑張ったけれど落とされた。 失敗した自分がみじめで恥ずかしい・・・。
私の場合は選抜というわけではない所がちょっと違うけれど、 中3のピアノの発表会での失敗がそれだ。 私は必死の頑張った。とにかくとにかく頑張った。 たった一つ、発表会でのよい演奏を夢見て、 毎日毎日、一曲を練習した。 ・・・・けれど、本番で失敗した。 みんなが何事もなく、失敗なく演奏終らせていく中、 私は手が止まって、演奏を失敗した。 悔しかった、みじめだった、恥ずかしかった。 とにかくもう誰にも合わす顔がなかった。
きっと、携帯の向こうにいる彼女もそう思っているんだろう。 だから私はこう送った。 「借りは返せばいいよ。 ここでギブアップしたら、それが本当の終わりだよ」 まだ、チャンスはある。 まだ次のコンクールがある。 私の場合は、次の発表会がある。 だから、それ目指して頑張ろうと思う。 ここから頑張れることが「強さ」であって、「かっこよさ」なんだと感じる。 ギブアップすることは、つまらない。 折角好きなことなんだから、出来る限り諦めたくない。
だけど、 「それすらも失敗したら・・・?」 ・・・と不安になる。 それすらも失敗したら、借りをどこで返せばよいのだろう。 後悔をどこで晴らせばいいのだろう。 みじめな気持ちをどこでぬぐえばいいのだろう。
だから、今、頑張る。 ひたすら、今、頑張るしかない。 その不安すらも力に変えて 今、頑張って失敗をしないようにするしかない。
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