私が尊敬する人というのは「強い人」です。
機嫌が悪くたって、そんなこと微塵も感じさせなかったり、 元気がなくたって、いつもどおりに振舞って、 悩みがあっても、それを悲劇的に見せつけない。
私はこれが出来る人を知っている。 それはゆ-ちゃん。 確かに生物で「10点」をとるし、テストはほぼ赤点の人間。 けれど、ゆ-ちゃんは心が強い。 外見はこっぴどく言うと「阿呆で、間抜けで、弱そう」。 けれど、心はとてもしなやかだと思う。 私の出会った友達の中で、ゆ-ちゃんは一番特殊な人間。 善い心を当たり前にもっている人。偽善のない人。
いないと思ってた。そんな人。 だけど、私はそんな人といつも歌ったり、遊んだり、話したりしてるんです。 そんな人と話していて私が感じること・・・わかります?
・・・私がいかに愚かかわかったんです。
余計な意地を張って自分を誇示しようとしたり、 自分の心の内をさりげなく表に出して 「どうしたの?」とか そんな風に声をかけてもらいたい、そんな風に思ったり・・・。 醜いと思った。 そうであった自分に、自分で吐き気がした。 今までそれに気付かなかった自分に、怒りが湧き上がった。
・・・私の目指す強さは「善い人」であること。 去年、初めてゆ-ちゃんと仲良くなってからそれを掲げて今まできた。 そして今日、先生が私とゆ-ちゃんに言った。
「お前らは悩んでいても、いつも馬鹿笑いにしか見えないからなぁ〜」
その言葉は私達にとって最高の誉め言葉。 私達はいつもどおり「あははっ」と笑った。
私達は頑張っている自分が好き。自惚れだろといわれたらそれまでだけど。 他人をわざわざ不快にさせるようなことはしないようにする、 それは少なくとも悪ではなくて、善いこと。
自分を磨きたい。 心が強く、美しくありたい。
|