---□□草原で独り言□□---

2002年10月25日(金) 見せない

私が尊敬する人というのは「強い人」です。

機嫌が悪くたって、そんなこと微塵も感じさせなかったり、
元気がなくたって、いつもどおりに振舞って、
悩みがあっても、それを悲劇的に見せつけない。

私はこれが出来る人を知っている。
それはゆ-ちゃん。
確かに生物で「10点」をとるし、テストはほぼ赤点の人間。
けれど、ゆ-ちゃんは心が強い。
外見はこっぴどく言うと「阿呆で、間抜けで、弱そう」。
けれど、心はとてもしなやかだと思う。
私の出会った友達の中で、ゆ-ちゃんは一番特殊な人間。
善い心を当たり前にもっている人。偽善のない人。

いないと思ってた。そんな人。
だけど、私はそんな人といつも歌ったり、遊んだり、話したりしてるんです。
そんな人と話していて私が感じること・・・わかります?

・・・私がいかに愚かかわかったんです。

余計な意地を張って自分を誇示しようとしたり、
自分の心の内をさりげなく表に出して
「どうしたの?」とか
そんな風に声をかけてもらいたい、そんな風に思ったり・・・。
醜いと思った。
そうであった自分に、自分で吐き気がした。
今までそれに気付かなかった自分に、怒りが湧き上がった。

・・・私の目指す強さは「善い人」であること。
去年、初めてゆ-ちゃんと仲良くなってからそれを掲げて今まできた。
そして今日、先生が私とゆ-ちゃんに言った。

「お前らは悩んでいても、いつも馬鹿笑いにしか見えないからなぁ〜」

その言葉は私達にとって最高の誉め言葉。
私達はいつもどおり「あははっ」と笑った。

私達は頑張っている自分が好き。自惚れだろといわれたらそれまでだけど。
他人をわざわざ不快にさせるようなことはしないようにする、
それは少なくとも悪ではなくて、善いこと。

自分を磨きたい。
心が強く、美しくありたい。


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S.Soraka [MAIL]