---□□草原で独り言□□---

2002年11月03日(日) 心の矛盾

合唱祭があった。
遠くなのでみんなでバスで行った。

バス内で、
ゆ-ちゃんが深刻に悩んでいた。
それはゆ-ちゃんの彼氏のこと。
彼氏は性格が悪いらしいのだ。
「あいつは歌はうまいが、人間としては最悪だ」
「正直言って、おかしいでしょ。変態だ」
そういわれている。
しかもそれがあながち嘘ではないから、ゆ-ちゃんは困っていた。

「私は顔とかは本当にどうでもよくて、性格だけで人を好きになる人間。
だけど、じゃあ私はあの性格の悪い人のどこを好きになったんだろう」


「歌がうまいところ?」

「・・・・・わからない。
考えれば考えるほど、私は顔が好きになったんじゃないかと思う。
顔で人をすきになった私なんて、私は私が嫌いだ」


「わかる気がする・・・。
自分が本当にその人が好きかどうかはわからないけれど、
でも、好きでいたい気持ちにかられるんでしょう?」

「そう、そうなんだよ!!」

「やっぱり。私も同じこと思うんだ。
一度『好き』っていう風に認識してから、
『本当は好きじゃないのかも知れない。恋に恋しているだけかも知れない』
って疑問はもっても、『好きじゃなくなる』のが嫌なんだ。
・・・私は心変わりがはやいんじゃないかって不安になるから・・・・」

「そう!!!」

「私は人を好きだと思っても、
絶対いつか『本当は好きじゃないのかも』って悩んで、
結局好きじゃなくなって、どんどん心が移ってしまう人間だと思うのが怖い。
ずっとそんな風なのかと思うと怖い・・・」


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S.Soraka [MAIL]