---□□草原で独り言□□---

2003年05月18日(日) 10日前

ふられちゃった。
今日からちょうど10日前。
やっと、あの日を振り返れそう。



・・・・・
こっから下は文字を白で書いていきたい気分(なにそれ)


あの日。まったく予想していなかった。
ただ
「しばらく忙しくて会えなくなるから、今日30分くらいだけど会わない?」
ってメールがきて、部活が終って、6時に待ち合わせをした。
彼は7時から所属している合唱団の練習があった。
それまで、6時から、一時間くらいずっと車の中でいつも通りの会話をしていた。
「私は心底テノールになりたいです」とか
「俺はソプラノの方がいいとおもうけど」なんていいながら、
「で、聴くなら男声合唱とか好き」なんて意見一致したり。
数学で零点とった話だとか、兄弟の話だとかしたり、まったくいつも通りだった。
で、7時になって、駅までおくってもらって、
そこで告げられた。
大事な話があるんだけど今言っていい?と言われて
私は、どうぞ言って下さいと返した。
「なんだろう?」と本当に疑問だった。馬鹿だね、私。
「なんかすごい恐い顔してるけど」
「ええっ、そうですか?」
私はずっと車の窓越しに外をにらんでた。
「・・・・」
彼が少し黙った。私が『え、もしかし・・・』ってちょうど頭に思った直後

「実は別れようかと」

って一言といわれた。

「はいー・・・」

そう言うしかなかった。
頭は疑問と驚きであふれかえって、
言葉にできなかった。
でも、そんな中から一言つむぎだした。

「何でですか」
「あえて言うなら・・・好きな人ができた」
「そうですか・・・」

夢じゃないかと思った。
お決まりの台詞でけれど、でもこういう時って本当にそう思うもんなんですね。
夢でしょ?夢、夢。そんな風に思った。

「俺が言うのもなんだけど・・・やっぱりひきづっていって
ダメになってほしくないから、
だから、俺のこともまた普通の男として見て、・・・で忘れるのがいいと思う」

私はもう頭が真っ白だった。
何が言いたいのかも、何を望んでいるのかも、何をどうするべきなのかも
その時なにもわからなかった。
でも、何かを言わなきゃいけない気がして。
その日のうちに何かを決断しなきゃいけない気がして。

「合唱団の練習7時から9時半までですよね?行って下さい。
 わたし、その間色々考えさせてください。
 なんだか、今日決めて言わなきゃいけないことがあるような気がするんです。
 もう意味わかんないんですけど、直感です。」

そう我がままを言って、車で2時間半の間ずっと考えてた。
森公園の木にかこまれた駐車場で、外はもうすっかり夜で暗かった。
おまけに、風がふきあれて、たくさんの木が音をたてて揺れた。
ドラマに出てくるかのような、すごく虚無感で静かな時間だった。

すぐさま友達に電話した。
誰かの声が聞きたかった。
友達の声聞いて、状況を説明したら、突然涙がこみあげてきた。
もうどうしようもなく、ただ泣きじゃくった。
「本当に好きな人でも、いつかは忘れることってできる?」
そんな不安を友達に聞いた。
だって、忘れる?忘れられるわけないでしょう?
私、本当に好きなんだよ?
一生この人以外に好きな人できなかったらどうしようって本気で悩むほど好きなんだよ?
この人以上に好きな人ができるのか本当に不安で仕方がなかった。
できるにせよ、できないにせよ、別れなきゃいけないのはもちろん解かっていた。
でも、とにかくこわかった。


眠いので明日に続く。


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S.Soraka [MAIL]