今日は振り替え休日で高校休みなんですよね。 だから、3連休。 ゆっくり、ゆっくり時間がすぎていく。 あの人からはやはり、何もなく時間がすぎていく。
ここからは、また昨日の続き。 例によって、またなぜか白字。
先輩にも電話した。 その先輩もつい一週間前に失恋したばっかの先輩だった。 でも私の話をずっと親身になって聞いてくれた。
二人の人に電話をして、自分の状況を説明したら、 自分が今どうなっているのか現実味を帯びた。 そして、話すことで、自分はどうしようと考えた。 「ありがとうございました。はい、頑張りますねー」 電話を切る。
すると、 また車のなかは静けさにつつまれた。 また染みてくる虚しさ。 虚しい ただそればっかりだった。
色々思い出した。
たくさんの光景が心に浮かび上がった。 たくさんの気持ちが心に浮かび上がった。 たくさんのあの人の言葉が心に浮かび上がった。
『今日、あの人に言わなきゃいけないこと。 別れる今日じゃないきゃ、もう言えない事。聞けないこと』
それを一生懸命考えた。 思考がぼぅっと飛びそうになったり、突然呆然状態になったりしながら、 でも、何とか言いたいことまとめた。 絶対、今しっかり考えて話さなきゃ後悔する・・・っていう直感があった。
そんな風に、ずっと車で考えていて。 話したいことを一生懸命、練習した。 でも、それはとてもつらかった。 あの人が帰ってきたら、いやおうなしに、 きれいに別れることができるための話をしなきゃならない。 それが、何より私のためでも、あの人のためでもあるけれど、 本当は全然わかれたくなんかない。離れたくなんかない。 だけれど、何より自分のために・・・。 繰り返し繰り返し、行っては戻り、行っては戻り・・・ そんな終らない輪のように、矛盾した気持ちが回る。 あの人がこのまま車に帰ってこなければいいのに、と思った。 私はずっとこのまま車の助手席に、ぼうっと座ったまま この時間がずっと続けばいいのに、と思った。
でも、そんなわけにはいかない。
少しななめにした助手席にうつかりながら、 ふと手にしていた携帯の時計をみると。
9時38分
くらいだった気がする。 もう練習は終って、そろそろあの人が帰ってくる。 その頃に私はやっと、二つの決断をみつけた。
彼が帰ってきた。 車を少し、人気の少ない静かな路地に移動してもらって、
そして
「結論でました。」
私は、話し出した。
ひとつは 「これから会っても、普通に友達でいてください」といった。
本当は迷った。私、普通にできるのかなって、悩んだ。 でも、いつか彼がいっていた。 『別れても、また笑いあえるっていいことだよね』 私の気持ちがこれからどうなっていくのか、私は全然わからないし、 会っても普通に友達をしていたら、私は好きな気持ちが消えないかもしれない。 そんな大きな不安。 それに、この決断は未練だって他の人に言われるかも知れない。 だけど、逆に 「もう一生、顔も言葉も交わすことをしたくありません」 なんて決断は、逃げてるようにも、弱いようにも思えてきて、 だから 「友達になれるように頑張ろうと思います」といった。
もう一つは 「ありがとうございました」という感謝の言葉を伝えた。 私が、どんなに嬉しかったかっていう、幸せの気持ち。
去年の9月。 あなたを見て、私は変わった。
自分を磨いた。 善くありたいと願った。 良くありたいと思った。 見合うだけの人間であろうと、努力をした。 人に好まれる人間であろうと思った。 私の在るべき姿を一生懸命、探し求めた。
あなたに逢ってから、 私は精一杯生きるようになった。
こんな素晴らしい人はいないと、一緒いてそう思った。 好きだと確信をもって、やっぱり好きだった。 嫌いになるところもなかった。 あなたなら、どんなところも許せた、認められた、嫌いに思わなかった。 特別どこが好きというわけじゃなかった。 「あなた」が好きだった。
とにかく気持ちを伝えたくて、クリスマスの日、告白した。 付き合うとかそういうののまえに、 とにかくあふれだす、この好きという気持ちを伝えたかった。
付き合うことになって、でも付き合うって何かって私は困った。 でも、傍らにいることが私は付き合うことだと思った。 理由も、することもなく、 だけど、側にいさせてもらうのが付き合うことだと思った。 私は、そんな風に、わかったような気がした。 あの人はどう思っていたんだろう。 今となっては、もう問うことすらできないけれど。
好きでした。
心のままに、嘘も偽りもなく、真っすぐにあたなたが好きでした。
いつも感謝していました。
あなたに逢えて、私は精一杯生きることを知りました。
話すだけ、話しまくりました。 終電の時間が近づいたので、駅まで送ってもらいました。 「えっと、変な習慣なんですけど・・・」
恋人としての「ありがとうございました」 友達としての「よろしくおねがいします」
握手をした。
終わりと、始まりのしるし。
だけど。 本当は不安だらけ。 私の心は、どこにどう向かっていくのか、 切なさと、虚しさと、不安だらけ。
ただ決めてるのは、 私は精一杯生きたい。 自分の後悔しない道を選んでゆきたい。
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