---□□草原で独り言□□---

2004年01月22日(木) 見据える気持ち

歌のレッスンをしていて、注意をされて、
私はもちろん一つ一つ直すように努力をしている。
だけど、なかなか直らないことや、できないことというのはあって、
私は「できない」ということに対してとても不安に陥る。

でも、今から完璧にできるなんてことはありえないのだ。
先生に言われてはっと気付いた。
「今からプロにように歌われても困る。
 それなら大学行く必要がないじゃん。」
たしかに、大学受験の段階でプロにように歌える人なんて、
東京芸大を受けるような一部の人たちなのだろう。

私の理想は高すぎたのだろうか。
いや、理想は高くてかまわないんだ。
だけど、その高さにたどり着くには、ハードルを少しづつ高くするように、
徐々に階段をのぼっていかなきゃならないんだ。
ずっと上ばかりを見ていては、
自分が階段を上って少しづつ理想に近づいていることに、気付けない。
それが、あまりにゆっくりと着実であるほど。
だから、自分が成長しているのか不安になるんだ。

時には足元を見て、自分が階段を上っていることを実感しよう。
同時に、自分がそのために何かをがんばっているかを確認しよう。
自分が理想になれるかを心配するのでなく、
階段を上ることに、精神をそそぐんだ。

大切なのは、理想に近づこうとする向上心。
そして、そこに至るまでの長い長い階段を見据える、勇気。


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S.Soraka [MAIL]