雨の日は私にかまわないでほしい
傘をさしながら歩くのも、だからといって、濡れて歩いてしけった服を着るのも大嫌いなんだ。あの生温さにイライラするんだ。 朝なのに明るくない、昼なのに日がささない、ずっと何時なのかわからない暗さが大嫌いなんだ。だからといって一日中電気がついてるのもイライラするんだ。 歩いていても、部屋にいても、晴れない生ぬるさとしけっぽさ、白でも灰色でもない妙に暗い空も、なにもかも気に入らないんだ。 いきなり転びそうになる濡れたアスファルトも、いつもより臭いトラックの排気ガスも、なんかやけに和やかにニヘラと笑ってるやつも、自分にうっとおしいものが雨の日は何故か多くて大っ嫌いなんだ。そんなイライラしてる自分の醜さにまたイライラして、雨の日はどうしようもないんだ。 雨の日はどうか私にかまわないで。こんな日は私は私のイライラを押さえるので精一杯で、余裕のない私は誰かを傷つけてしまうかもしれない。
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