日曜日に妹とカラオケに行きました。 ポップスはクラシックの発声では歌えないですし、地の声でどのように操るかと言われればもうそこは未知の領域です。正直切ないですが、あまり人前で自信持って歌えるものではないです。どれだけ汚くきこえるか恐くて、おっかなびっくりしています。 ですけど、私はカラオケが好きです。好きな歌がたくさんあるから。歌詞もやっぱり日本語がいい、心を吐き出しやすいから。 不思議なものでポップスはうまく歌おうとか良い声で歌おうとかすると全くうまく行きません。どれだけ心をことばで吐き出すかって思ったほうが、自然に音も声ものっかる。 いい声にしようなんて気にしないで、「どうしてなの」「なぜなの」という叫びを歌に解放した瞬間、苦しさも痛さもなく、声はまっすぐのぼります。 私はこのあいだ初めてこれを体験しました。 自分は毎日クラシック音楽をしていて、毎日心を乗せる練習をしていたつもりでしたが、やっぱり殻に閉じこもっていたみたいです。なにかが恥ずかしかったのか、なにかが怖かったのかわからないけれど、確かに私は殻をもっている。一度殻を壊す体感をしたから、よくわかりました。
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