なにかにショックを受けたり、なにかに動揺したり、なにかに悲しみを覚えても、大人ぶってやりすごす。 いいや、それほどショックではない よくあることだ いいや、そんなに動揺したところでなんてことはない いいや、それほど悲しいことではない 明日があるさ 大人ぶって、冷静なふりして客観的なふりして自分を納得させようとする。動揺して心が、精神が、苦痛にひたるのを怖れて。自分の抱いた本当の感情を「真実らしい言い訳」で納得させて。 「くよくよしないなんて、前向きじゃないか」って一瞬思った。 でも、違う。こんなのは絶対違う。 すごくショックをうけて、すごく動揺して、すごく悲しくなったりして、苦しくなる。ものすごく苦しんで、悩んで(でも、それでもそれを理由に今自分がすべきことを怠っては駄目だ)、その心を本気で経過してから、それでも次を信じて向かおうと努力して、初めて「前向き」っていうんじゃないか。 苦脳はこわいけど、逃げちゃいけない。大人ぶってたってなんの意味もない。本気で自分の感情をうけとめなきゃ、きっと毎日は色褪せてしまう…なんだかそんな気がする。
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