---□□草原で独り言□□---

2007年03月09日(金) ひとことも欠けず

もし素直にならなかった結果、
自分が泣くはめになったとしたら。

「どうして素直にならなかったの」
そう聞かれるだろう。
「素直になればよかったじゃん」
そう叱られるかもしれない。

素直になるって
だけどとても複雑だとおもう。

「大好きだよ」
「甘えたいと想うよ」
「甘えたくないと想うよ」

一人の人がこの三つの想いを心にかかえてたとして。
どれが一番素直な気持ち?
きっと「大好きだよ」が発端なんだろうけれど。
そして後ろの二つは矛盾している。
不思議ですよね、でもそういうことあるから
素直な気持ちってみえにくいんだとおもう。

もしもこの人の恋人が
「どうして君はぼくに頼ってくれない??」
そう悲しい顔をして問いかけたとき、
この人はどう答えるのが一番素直??

「大好きだよ」
そう答えたのなら
「好きなら僕にもっと近寄ってきてほしい。」
と言うかな。

「甘えたいと想うよ」
そう答えたのなら
「なのにどうして甘えてくれないんだ。」
と聞く。

「甘えたくないと想うよ」
そう答えたなら
「僕がたよりないからそう想うのか。」
と泣くかな。

私は自分の素直な気持ちを人に伝えたいとおもったとき、
短い言葉じゃ決していえないんです。
頭がわるいだけかも知れないし、
言い訳がましいだけなのかもしれない。

私だったらこの3つの想いをかかえたら、
こう言うことが私の素直です。
どれだけ時間をかけても。
どれだけ言葉をかさねても。

「大好きだよ。だから甘えたい。
触れたいし、わがままを言って一緒にいたい。
それでも甘えたくないと思うのは、あなたに負担をかけたくないから。
あなたの荷物になって嫌われるのが怖いから、大好きだから。」


初めて付き合った人と別れたときのことを思い出す。
たたみかけるように頭の中に光景が浮かんだ
それに応じて心につぎつぎと言葉がつむがれて、そのまま口にした。

どれだけ支離滅裂だったか知れない。
素直なつもりで、もしかしたら遠まわしだったのかも知れない。

それでも、あの時、ああ言えた私を信じてる。
ああ言えたからこそ、ああ伝えられたからこそ、
そしてそれを黙って、時々頷いて聞いてくれたあの人だったから、
いまこうやってあの時を思い出せる自分がいる。
思い出をかてに、明日をみつめられる。


…あれ?なんか最初と主旨ずれてる。
まぁいっか。

心のまんまにつむいでると、こういうこともある。


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S.Soraka [MAIL]