---□□草原で独り言□□---

2007年09月30日(日) ふりかえれば

嫌いな人はあまりいない
「自分で勝手に苦手にしているだけじゃないか」
と捉えるようにしてるので。
自分が嫌わなければ
相手も近づいてきてくれる。
理解なんて出来ないのかも知れないけれど
理解しようとすることが。
わからなくても
信じようとすることが。
大切なのだと私は感じる。


昔は人を嫌ってた。
すべての人を疑っていた。
どんな言葉をもらっても、その背後の黒い感情を
あるものと断定して探してた

あの時代の私は
だれよりも身勝手で
だれよりも利己主義で
だれよりも優しくなかった

人の優しさを
実感も理解も感謝していなかった。

しかしある時
優しい子に出会った
友達になった

となりにあの子がいるようになって
私は私を呪った
あの心のとなりで
私のそれはどんなにか醜く
悲しくなるばかりだ

信じたくなかった
あのような心があるだなんて

周りの人々は
彼女を好いた

私は疑った
彼女も腹黒さがあるだろうと
あるのだと思わなければ
自分が惨めすぎて
耐えられなかったんだ


私は負けず嫌いで
いつだって私が正しくなければいやだった
だから
私は惨めなんかではなく
「人が信じれないだけの心の弱い子だ」
とかドラマチックな言い訳を考えて満足していたんだ
ばかやろうだ
ばかやろうだ


私はいつだって
ふりかえれば恥ずかしさにさいなまれる

とくにこんな寒い秋の雨の日
暗い昼下がりに一人部屋で
昔の黒い心の時代にみた視界がよみがえって

だまれ

と叫びたくなる
思い出したくない
恥ずかしい自分のたくさんの言葉がうかぶ

だまれ ばかやろうめ

私は私を叱りたい


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S.Soraka [MAIL]