ふつうっぽい日記
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2001年10月26日(金) 上を向いて歩きなさい

今日はお昼前11時45分ジャストに歯医者の診察台にいた…家にいる11時あたりから、もう緊張していた。診察台の頭当て部分につっかからないような髪型を思案したり、化粧はしないほうがいいだろう、とかとにかく至れり尽せりの体勢で臨んだ(笑)ドキドキしながら、歯科の名前の入った入り口の透明ドアを引く。私の他に男性一人が待ち合い室に座ってた。入室してすぐさまあたふたと挙動不審をやってしまった私。何をしたのか?スリッパが見当たらないのだ。先客の男性は持参したとは思えない備え付けらしき緑色のスリッパを履いてる。考えられるのは下駄箱。でもこの下駄箱がタンスみたいな感じで「ここを開けてください」なんて書いてない。でも、先客の方に訪ねる勇気もなく受け付けの人も偶然に席を外していて、私がとった行動は、そのタンスを開けることしかなかった。一番上の引き出しを開けた。そこには職員のと思しき外靴が収納されていた。うわっ、違った!どこにあるのだ〜〜?しょうがなくひとまず、靴を脱いで一歩内部に進んでみるとボーリングレンタルシューズボックスみたいなのが場違いにあった。それをよぉ〜く見ると「いつも安心清潔さわやか!」的なキャッチフレーズとともに赤いボタンが目についた。「このボタンを押してください」と書かれてあった。恐る恐るボタンを押した。するとケロッと緑色のスリッパが出てきた。スリッパ殺菌ボックスという名前がついてそうなスリッパ入れだったのだ…時代は変わったもんだと急に年取った気分になった。それだけでもう充分に気を使ってしまって椅子に座って雑誌を読む余裕なんかなかった。3分くらいして名前が呼ばれた。処置としてはかぶせてある石を削って噛み合わせをチェックしただけだった。たしかに、そうしたことによって全く「痛み」はなくなった。さすが先生!と感動。でも、親知らずが90度曲がって生えてきているので要経過観察にはなったが。ひとまず、初診で歯医者通いは終了した。ほっと安心して診察台から降りると狭い部屋なのにどこから入ってきたか分からなくなっていた。少し挙動不審になったが、迷った右側は先生が肘を付いて何かしている近くだったので違うはず!と思い左手のドアから無事脱出。間もなく会計のために呼ばれた。そして、間もなく次なる戸惑いが私を狙った。このスリッパはどこに置けばいいの?ってことだった。これしかないとスリッパ殺菌ボックスに接近。すると上部に「ここに揃えて置いてください。方向注意!」的な図入りゾーンがあった。違ったらどうしよう?という不安を持ちつつそこに恐る恐る置いてみた。するとフニョ〜ンとスリッパは下に降りて行き、殺菌光線レールに流されていった…「ぬォおっ」と声にならない声をあげて歯医者を後にした。たしかに、自業自得とはいえ、医者に通う時は凹みがちで下を向きたくなる。でも、前を見なきゃ、上を見なきゃ、簡単なものでも見えなくなってしまう。いい経験をさせていただいたと今はかなり冷静だ。


KAZU |MAIL