ふつうっぽい日記
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2003年01月15日(水) 小林明子のレコードを聴きながら

今、小林明子のレコードを聴きながらPCを触っている。レコードプレイヤーの環境があるという方はどれくらいいるだろうか?我が家のソレは、正月4日あたりに新規でいらっしゃった(笑)去年から購入計画はあったのだ。ただレコードが私の分はまだ実家にあったので実家から無事に連れて帰ってからにしようと言っていたのだった。希望の機種は在庫がなくて、取り寄せになると言われたので、在庫のあるちょっと高めのものに即決めた。もちろん即お持ち帰りである。今あるコンポに接続すればよいのでその日の深夜には我が家にはレコードの音が流れていたのだった。

私の実家から引き上げてきたレコードの中には父や妹のモノが含まれていて、実家には環境がないので特に持っているだけでは意味のない(思い入れのない)レコードは、私のモノと便乗されたのである。私はあまりレコードの手入れなんてやってなかった。父のレコードは子ども時代の私の指紋がつきまくっているし、故意に傷つけたであろうギザギザの跡も見受けられた。小学低学年の時のピアノの発表会の時のレコードというのもあったが見るからに悲惨だ。聴いて未熟なのは分かっているけど、状態がもうバリバリなので怖くて聴いていない。多分、針は何も音を拾わずジ・エンドとなることだろう。主人のレコードはそれそれは綺麗に保存されていて、それもそのはずバイト代で買ったモノで中古ばかりの私のレコードとは格が違うという感じだ。私のレコードはこの年末年始に持ち帰ってきたが、夫のは去年の夏過ぎにはもうすでに我が家にあったのだが、時代の流れが感じられジャケットを見るだけでも素直にオモシロかった。私のレコードは、9割中古品だが、数は彼よりも多い。まぁ、妹や父の所有物も含まれていたからしょうがないけど。私のコレクション(笑)もそれなりに「時代」を感じるところがあったが、何と言ってもひれ伏したい程の感動のレコードは父のレコードだ。もっとあったように思うが引越しなどのゴタゴタでどこかへ消えたみたいだった。私の記憶では「四谷怪談」が強烈に頭に残っていたのだけど、残念ながらソレはなかった。今回ありがたくも持って帰れた父のレコードは映画音楽集だ。懐メロも1枚あったかな。ジャケットがなんというか渋い味がする。我が夫も、おォおおおおお〜!と絶賛(爆)していた。いや、絶叫か。綺麗に保存されていたらプレミアつくか?なんて言っていたが、肝心のレコードは傷が目立ちまくっていた。でも、今のところ聴いた分(一気には聴いていない)はちゃんと針は音をプチプチ言いつつも拾っている。

レコードは収納スペースをとるし、適当に置こうものならそってしまうし、傷がつきやすいから、気をつかう。でも、「よさ」もちゃんと持ってる。今のCDにくらべるとレコードは音質は劣るけど、なんか独特の心地よい空気を感じるというか、臨場感というか、味を感じる。レコードの針から今自分がいる空気をも、奏でているというか。たまにはいいなぁと思った。

CDはコンパクトになって、扱いやすくなったけど、色褪せていく、レコードのジャケットの変化や芳醇になっていく香り(古本が時間の流れとともに味のある香りを放つように)をふと、感じるのもなかなかエエモンである。ちょっと欲を言えば、あと1曲分くらい収録されていてもいいかなぁとか。まぁ、今の音楽の1曲が長くなったという見方もあるが。この日記を書いている間にLPのSide Aの演奏が終わった。さて、裏返すとするか。


KAZU |MAIL