あまつばめの雑記
こんばんは。いらっしゃいませ。

2001年11月28日(水) ダレカノタメ

冬の夕日はあざやかで、無性に悲しくなるのはどうしてだろう。
もう、大人になってしまったから、素直に「キレイ」と言えなかった。



「ダレカノタメ」

大義名分でこの言葉いうの、やめにしませんか?


弱いものやみんなの共用するものを大事にする。
大切で、良いことですね。
でも、矢面に立たせてわめいている人は、そんな良いことをダシにしている。

「あなたの我侭と世界の平和。どっちが大切なの?」
って聞かれて、「我侭」とは答えづらい。
それでも私は、「平和」とは答えない。
ひねて答える。

「どっちも」

同じ秤で計るものではないから、比べることは出来ないよ。



前置き長くなりました。
今日は久しぶりに古本屋に行ってまいりました。
古本屋にはこのところ足が遠のいています。

理由は某大手の
「古本は地球資源の保護のため〜〜」
と店内放送を繰り返しているところです。

言っている理屈はわかります。
でも、これだけ大きく全国チェーン化していると膨大な本を扱っていますよね。
中には、その月に出た新書も置いてあるくらいです。
同じ中身なら、高いものより安いほうを選んでしまうけど、


古本をいくら買っても、出版元や作家様には1円もお金が行かない。


泣いたり、笑ったりするすばらしい本を創ってくれた人には何も行かない。
あの店内放送を聞くたびに、言い訳がましくて腹が立ってくる。


たとえば、学校で、
「クラスの平和のためにあなたをいじめることにしました」
こんなことを言われて、あなたは首を縦に振りますか?

大義名分を抱えなければ人はついてこない。
だけど、踏み荒らした草花を見ない振りしていると、そのうち何も生えない砂漠になっちゃうよ。

優しさは本当にキレイなのに、自分から自慢するのはすごく醜く見える。
声高らかに言っていると、「ダレカノタメ」じゃなく、「ダレカノセイ」にしていません?


結局、本を買わなかった。
誰のためでなく、自分のために。



追記:書いている途中で寝てしまいました。もう、朝の6時?やばいなあ(汗)とりあえず、このまま転写するので校正は明日。


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