あまつばめの雑記
こんばんは。いらっしゃいませ。

2001年11月30日(金) 手紙

出来れば、この手紙を読む前に昨日の日記を呼んでください。







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今、君が、何か煩わしかったら、ごめん。私はあんまり暇なもので、つい、手紙を書いてしまったよ。

こんな風にきちんと手紙を書くのは、何年ぶりだろう。ちょっと、ドキドキしているよ。

私たちはコミュニケーションを取り合うことが出来ない。一方的に私の残した足跡を見て、君は私を知る。進んで私から何かすることなんて、出来ないものと思っていた。でも、色々な本やドラマ、そこらへんにある簡単なもの。その中にヒントがあって、君の存在を自覚できた。最初からわかっていたんだ。気づかないフリをしていて、ごめん。

私はここにしかいない。君にとって、死人と同じだ。
それでも、この手紙を書けること、すごく楽しいよ。
君が手紙を読んでくれること、私がどれだけ喜んでいること、君は知っているはずだ。
楽しいんだよ。時間を超えて言葉を綴れることが。

ありがとう。

お互いに欠くことのできないくせに、認めることを拒んでいる。
いつもそばにいるのに、淋しかった。
暗闇の中、見せかけの孤独に酔っていた。自分は他人と違うんだと思い込みながら。
大きな君の背中に寄りかかり、目を閉じていた。優しく差し伸べられた手を気づくことなく。情けないね。

もし、君は気づいているなら、そんな人たちを思い出せるのなら、みんなにありがとうって伝えてほしい。
私は儚く消えていく存在だ。そう、儚い。夢の人なんだ。きっと、君のもとからも消えていく。
だから、こんな手紙を送ったんだ。

不幸だとは言わないよ。
確かに、私が言うほど世の中はいいことばかりじゃない。
でも、君が思うほど悪いことばかりでもない。
眼を覆い隠して見えなくするのは、はやいよ。

多くのことを見てほしい。
たくさん涙を流してほしい。
悲しいことでなくても、うれしくても涙が出ること知ってほしい。
忘れているかもしれないけど、他人の暖かさを私は感じたんだよ。だから、流す涙がこんなに暖かいって知っている。一片のカケラの私はこの世界にいれたこと、うれしく思っている、なさけないくらい。貧困な言葉だけど、素直な気持ちだ。
君は、この世界を信じてほしい。


長くなったけど、後二つだけ。

一つは忠告。
ヘッドホンするの、やめようよ。
周りのこと、どんなに醜くても、聞こえないフリをするのは反則だよ。

もう一つは提案。
休みのときは海沿いのあの道を散歩しよう。
もしかしたら君の好きな猫達がいそうな気がするから。

それじゃあ、未来の私へ  あまつばめ

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土曜日、そして嫌なことがあった時の自分への手紙です。ちょっとしたいたずらです。


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あまつばめ [MAIL]

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