2002年01月11日(金) |
海鳥は風に逆らい飛ぶ。 |
坂道を『登っていく』と『降りていく』こと、 どちらが大変?
こんばんは、あまつばめです。 今日・明日・明後日は1年でもっとも日の出が遅いそうです。 冬至(12月22日)は一番日の短い日です。 が、日の出はそこそこ早く、6時30分には十分明るいです。 今、明るく感じるのは7時手前。 朝が遅いです。
仕事で昼前(10時過ぎ)に銀行へ行きました。 右から左。海から潮の香る強い風が吹いていました。
帰り道、橋をわたっている時です。 河川には海水が逆流しているようで、海鳥が群れなして休んでいました。 その群れの外れから、2羽がはばたきました。 懸命に、懸命に翼を動かします。 橋から3mの高さまで行くと大きく翼を広げました。 急に強い風が吹きました。 私はいきなりの横殴りに、たたらを踏んでしまいました。 顔を上げると、眼の先で海鳥が横切りました。 海に向かって。
翼を広げ、ゆれながら、ゆっくり、しっかりと移動する鳥。 逆風をはばたくことなく滑っていきました。 翼で風を操り、海へ向かう姿は、鋭く、勇ましく、そして、生きていました。
海鳥は川原では生きられないでしょう。 今ある塩混じりの水も、時間とともに海に戻る。 海鳥がいる場所でなくなる。 それを知り、逆らい飛んだのでしょうか? わかりません。
海鳥は逆向く風に飛ぶ。 その先に居場所があるから。
水魚は川上へと泳ぐ。 海に大きな口の魚が待つから。
種子は固い地に根を伸ばす。 土に水が染み込んでいるから。
海鳥たちは生きている。 呼吸をしている。 ただ、そこにいる。 故に逆らっている。
枯葉やゴミもありました。 風に吹かれ、水に呑まれ、土に転がって。 何もしないで、されるがままに。
再び、最初の質問です。
坂道を『登っていく』と『降りていく』こと、 どちらが大変ですか?
重い身体でゆっくり踏みしめ、登る坂。 イキオイついて止まれずに、降りる坂。 どちらですか?
蛇足:ヨットは向かい風をジグザグに進むことで風上に進めます。海鳥も同 じ原理で飛んでいたと思います。もしかしたら、飛べる鳥すべて、向か い風にはばたくことなく飛んでいるのでしょうか?
蛇足2:マラソンで、下り坂にスピードを上げることはやりません。足への 負担が大きいからです。いくら速くてもリタイヤしたら意味がないで すから。筋肉痛がひどいのも上りより下りです。
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