ひとりカーニバル
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2002年10月01日(火) 麺達の店

縄文町を歩く。

その一角にある、小さなビルの二階。“Bar イザム”は、静かに営業していた。薄暗い店内に入り、わたしがまず目指したのはトイレ。扉に近づき――

どたどた!

トイレの前だけ一段低くなっているのに気付かず、足を踏み外す。「だいじょうぶですか?」と、マスター。剛田さん共に、気の毒そうな表情でコッチを見ている。やめてくれ、そんな目でわたしを見るな。「はははは!」と笑ってトイレの中に消ゆる。

トイレから出ると、「いや〜、文字通りしょっぱなからコケちゃいましたよ〜」と言いながらカウンターの席につく。そしてメニューに目を通し、飲み物を注文する。

「ますたー、クランベリージュース」

甘くないクランベリージュース…それは大人の飲み物。大きなグラスに注がれたそれをグビビと飲みながら、店内の雰囲気に浸る。

ゆったりした黒い肘掛イスは、剛田さん曰く「社長イス」。確かに居心地がいい。尻から根が生えたように落ち着いてしまう。トイレにも行ったし。

あごが琢己辰郎似のマスターがいる店、“Bar イザム”。あなたの傍に、琢己辰郎(顎のみ)。


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