宇宙人がやってきた
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こうして、週1回のセンター通いが始まった。 「幼児教室みたいなつもりで」と言った先生は、学年主任だった。 勉強会など、この先生が進行するのだが 内容は、最初から「障害について」「自閉症について」というものだった。 たとえば、とか、もしかしたら、ではなく おもいきり自閉症である、という前提の内容だった。
全然、幼児教室みたいなもの、ではなかった。 なんか、騙されてアウシュビッツに連れて来られた、ユダヤ人みたい。 子供たちは、強制労働・・じゃない、訓練は確かになく 遊び中心だったけど、コータはあまり楽しそうじゃなかった。
先生達は、子供と遊びながらも 視線を合わせようとしたり、お返事「はーい」を教えようとして そんな様子が、ますます私を落ち込ませた。 それができりゃ、来てないっつーの・・・。
懇談会などでも、「怒鳴ったり、叩いたりしても逆効果です」といった 先生の話に「猫のしつけと一緒ですね」などと感想を言って 「はぁ?」と呆れられたりして、なんだか浮いてる私・・・。
「子供は、もともと育つ力を持っているのです。 遅れたり、つまずいたり、はお母さんの育て方のせいじゃありませんよ」 先生のお話に、皆うなずいたり、 「私のせいじゃないって、言って頂いてホッとしました。」 なんて、感想を言ってる。 「なんでホッとするの?治らないってコトじゃん」と、また哀しくなった・・。
早期療育科で、編集している小冊子があって その中に、お母さん達が原稿を書いているコーナーがある バックナンバーを、何冊も、何冊も、読んだ。
この週1回のクラスへ、通いだしてから どんなに子供が、楽しんで伸びたか、 どんなに自分が、前向きになれたか・・といった内容が、殆どだった。
週1回くらいで、そんなに変わるの?・・と、正直思った。 じゃ、全然伸びないウチの子は、それだけ重度ってコト? ますます落ち込む私は、ダメな親ってコト?
希望を与えてくれるものなど、なにひとつ、なかった。
あの頃は、ホントに辛かった・・・。
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