宇宙人がやってきた
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2001年12月21日(金) 自閉ネタではありません

私の愛機は「しょうがい」を「生涯」と、初めに変換する。
確かに障害は、生涯、終生、おつきあいするものです。
障害にも色々ありますが、私は障害を
「苦手な分野」「その人なりの事情」と考えています。

「そんなもの、誰だってあるだろう」と言われそうですが
そう、誰だって苦手があって、事情があるのです。
その度合いが“個性”と“障害”の分かれ目なのではないのでしょうか。

たとえば私、すごく目が悪いです。
昨日も大切な電話の途中、どうしてもメモがとれない。
書けないボールペンは、この間全部捨てたのに・・おかしいな
あせる私が握りしめていたのは、娘のマグマグのストローでした。

うっかり、とか忘れ物がすごく多いです。
3年前、息子が熱を出し小児科へ。
初めてじゃないから、決してあわててはいなかった。
診察券も持ったし、保険証に母子手帳・・うん、OK。
診察が終わり、さて会計「・・財布がない・・?」
ないないない!バッグをいくら引っ掻き回しても見つからない。

財布を忘れて愉快なのは、サザエさんだけだよ、いったい全体どうしよう。
そうだ、1才迄は医療費タダなんだっけ、あーよかった、ありがとう横浜市。

ホッとして窓口へ進み出た私に、会計のお姉さんは気の毒そうに言った。
「診察とお薬の方は会計ございませんが、お薬のビン代160円になります。」

勘違いや聞き違いも、すごく多いです。
私は一度も虫歯になったことないんだけど
10年前、結婚式を控え少しでも白い歯に、と近所の歯科医院へ。
歯医者なんて、小学生の時の“良い歯のコンクール”以来。

緊張している私に、先生は言った。
「口笛を、吹いてください」と。
・・は?口笛?なんでまた、苦手なんだけどな・・。

それでも私は一生懸命吹いた。曲はKANの「愛は勝つ」
♪し〜んぱ〜い、ないからね〜

先生は首を傾げると、もう一度言った。
「口笛を、吹いてください」
・・初診だからかな、それとも選曲がいけなかったのかな・・。

今度は、竹内まりやの「駅」
♪見覚えのあ〜る〜、レインコート〜

先生は溜息をつくと、マスクをはずして、こう言った。
「口紅を、ふいてください、と申し上げたんですが・・。」


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