宇宙人がやってきた
Diary index|past|will
息子が「自閉症の疑いあり」と専門家に指摘されても 本に書かれた“自閉症の診断基準”にいくら当てはまっても 私は納得がいかなかった。
「うちの子にかぎって」的なことではなく 「思いあたることが、たくさんあって・・」というもの。 結果的に無知からくる思い込みという意味では一緒だったのだけれど。
なにしろ手の掛からない子だった。 お腹がすいても泣くわけでもなく 眠くなれば、いつのまにかソファで眠っているような子だった。
私が新聞を読んでいる時は、ビデオをみて 夕飯の支度の間は、足元で猫の缶詰を積んでいた。 読書もできたし、長電話もできた。
だから、いけなかったのだ、と・・。 もっと相手をしてやれば、違う息子が存在したのだ、と・・。
1才半の娘は、一日中私のあとを追いかけまわしている。 コータのドライな赤ちゃん時代しか経験してない私には少々鬱陶しい。 ころんだ、どこかぶつけた、といっては(喋れないけど) ワーッと泣いて飛んでくる。
自分のコップを私に押し付け、キーキー言うので 「ジュース?」ときくと「ハーイ」と手をあげる。 コップについでいる間、小躍りしながら待っている。
手遊び唄、人形ごっこ、相手をしてやれば目を輝かせ ふざけてみせれば、キャッキャッとウケてくれる。 反応があるから、遊びも自然とひろがってゆく。
・・・・・楽しい・・・・・。 子供と遊ぶのって、こんなに楽しいんだ・・・。
コータが平気だった電話や、読書も、彼女は許さない。 パソコンを始めると、子供イスを抱えてすっ飛んで来て しばらくは、キーを打つマネなどをしているがそのうち怒り出す。 「ちょっと、待っててね」というと ベソをかきながら、数少ない芸を一生懸命始めるので、慌ててやめる母。
まさに私がいなければ、“夜も日も明けない”のだ。 これが、普通なのか? 決して、個人差などではない。
コータは“折れ線型”といわれるタイプで 順調または少しの遅れ程度の発育だったのが、 ある時期から止まってしまう(実際は止まってしまうわけではない) 自閉症のなかでも、重い子が多いとされてるものなのだけど そのガクンとスピードが落ちた時期、その頃に発症したのだと思っていた。 それまでは、普通の子、だったのだと。
違うんだね・・・ 君は、初めから自閉クンだったんだね。 早く、気がついてあげれば良かったね。 おとなしいからと、聞き分けがいいから、と 君がホントはいやなこと、ママは気づかず、いっぱいしていたんだろうね。
ごめん、コータ。 これから、君にとって「必要な人」になれるよう頑張るね。 ありきたりだけど、君たちの笑顔が、ママの1番大事な「宝物」。
*注)表現に偏ったものがあるかもしれません。自閉っ子でも普通のお子さんでも 100人いれば100通り、は一緒ですので。あくまで親ばか日記という事で、どうぞ お許し頂きたいと思います。
|