宇宙人がやってきた
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単独通園が始まり、約ひとつき。
熱だ、連休だ、と実際は半月ほどしか通えていませんが それでも何とか、この生活に慣れつつあります。
朝、センターまで息子を送り 教室の入り口で、上履きをはきかえたところまで見届け 先生にお願いして、帰ります。
「いってらっしゃい!」大きな声で手を振ると 振り返って小さく手を振り、教室へ入って行くコータ。
ほんのひと月前まで、「靴は、自分で履かない」と こだわっていた息子が 下駄箱の前のベンチに座り、自分の場所の扉を開け、 上履きを出して履き、外靴を自分の場所にしまい、扉を閉める。
この一連の動作を、何も指図されなくても 一人でできるようになっただけで、母は感無量です。いや、ホント。
連絡帳を見たり、個人面談で先生から様子を伺ったかぎりでは マイペースにやっているようです。
「聞き分けも良くて、指示もよく通ります。 ご機嫌もいつも良いのですけど・・・。」と先生。
「給食が、ほとんど食べられません」と困ったようにおっしゃる。
「コーちゃんは、ごはんに混ざり物があったり、何かのっていると 嫌みたいなので、必ず白いごはんを用意しているのですが・・・。」
いや〜・・・お手数おかけします。恐縮しきりでございます。
今まで、唯一完食したおかずは、「唐揚げ」だけです。 なんか可笑しくて吹き出しそうでしたが、申し訳ないのも確か。
だもんで、帰ってくるなり「パン」とか「おにぎり〜」と言ってきますが せいぜい果物をちょっと与えるだけで 「お持ち帰り」を洗濯しつつ、その間に連絡帳をチェックしたり プリント類に目を通したり、なんやかやで、もう夕方。
さっさとお風呂に入れ、とっとと夕飯を与え 7時半には、「おやすみなさ〜い」です。
1日中バタバタと忙しいけれど、通園する前の「託児所状態」より メリハリがあって、ずっとコータの為には良いと思う。
で、朝、息子を送ったあと娘と2人きりになるわけで・・・。 そうなるとパソコンなんてできませんねー・・・さすがに「母」しないと。
公園に行ったり(近所のではない)、ドライブしたり 外食したりして、これが結構楽しい。なんたって「身軽」
最後は必ず、夕飯の買い物をしてからお迎え・・というのが定番コース。
コータは、娘くらいの時は「ベビーカー」から降りないか 店中を走りまわる・・・というパターンでした。 リスケは、と言うと・・・「多動」なんですよ。これがやはり。
もう手を振り切って「ピューッ!」は、見事に同じ。 なんというか・・・溜息を通り越して、感心してしまうくらい同じ。
でもたったひとつ、兄と違うのは お菓子売り場で引っかかり、大騒ぎをします。
コータは走り回っても、決して商品はいじらなかった ・・というか、多分、興味が無かったのでしょう。
娘はお菓子を欲しがって騒ぎます。 兄とはまた違う意味で、「しつけの悪い子」と見られております。
仕方が無いので、駄菓子をひとつ買ってやります。 たいていは30円のカプリコ。
レジで鼻を鳴らす娘に、「お金を払ってからね。」と言いきかせ 店員さんに、「すみませんが、テープを貼ってください。」と頼みます。
・・・が、実を言うと、これこそが1度でいいから やってみたかったことなのです。本当は。
息子は、何もねだったことがありません。 お誕生日も、クリスマスも、いつも親の私たちが 「これだったら、喜ぶかな。興味を示すかな。」と色々考え 一方的に買い与えてきました。ま、たいていは失敗に終わります。
2才ごろ、公園の帰りなどスーパーに寄ると、他のお子さんは ボチボチお菓子をねだることを覚え、文句を言いつつ買い与えるお母さん方。
私も、息子の好きなお菓子を手に取り、「コレ、買おうか?」とききます。 息子はそれを手で押し戻します。
何も、欲しがらない子。どうしてなんだろう・・と不思議でしたが 今、思うとアレは「元の場所に、キチンと戻せ」だったんでしょう。 整頓されているものや、置き場所を変えるのが嫌いでしたから。
だから今、娘にお菓子をねだられると嬉々として買い与える 別の意味で問題アリ・・・の母になっています。
連休最後の日に、水族館に行きました。 大きな水槽の中を回遊するマグロやカツオ。 目の前まで泳いでくると、かなり迫力があります。
怖いのかキュッと抱きついてくるリスケ。 どれどれ、コータは・・・おおっ、見てる見てる。興味があるのか?
なおも後ろから観察していると マグロを眺めたのは、ほんのわずかな間で そのあと彼が見つめていたのは、水槽の横のタイル部分でした。
指で、ツーーーッと「正方形のタイルの目地」をなぞる息子を見て 思わずガックリくる父と母なのでした。
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