水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年01月24日(木) 黒川博行著『オーバー・ザ・レインボー』

なんだか暗ーい気持ちになりました。
タイトルからイメージするのは明るい世界なのですが、書き出しからラストまで
一貫した暗さが続きました。はぁ・・暗い話は少し苦手です。ふぅぅ・・。。
暗くても、光が一筋さしてくれればいいのですが・・。

熱帯魚の盗難事件と少女の誘拐事件。この二つの事件の捜査線上に現れた
金髪の男に刑事が迫ります。

またまた大阪の刑事です。この短編集『カウント・プラン』は、犯人と大阪の
刑事が主人公なんですねー。この作品の刑事も、勘がするどいです。
「ぴんときた」が、この刑事にぴったり。

アジア・アロワナのメタリックレッド、セキセイイインコの赤い羽、青い猫、
・・雑多な色があふれる世界は、犯人の狂気を一層重苦しくします。

黒川博行著『オーバー・ザ・レインボー』は『カウント・プラン』(文春文庫)
に収録。56ページ。どんどん息苦しくなった25分。
刑事の大阪弁が救いです。セリフの「ほな、」で、一休みできました。









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