水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年04月09日(火) 北村薫著『はるか』

『水に眠る』(文春文庫)は、裏表紙に「様々な愛の形を描く短編集」とあった
ので、恋愛短編集だと思っていたのですが、恋愛ばかりじゃないようですね。
今夜読んだ第七話『はるか』は、町の本屋さんでバイトする女子高生はるかの
お話。いい子で良かった、良かった。わたしも、はるかですから。 笑

大きな事件が起きるわけじゃなく、どこにでもありそうな町の本屋さんとバイト
の女子高生と人のいいご主人。時には、困った人が来ることもありますが。
そして、本屋さんの日常は過ぎていきます。

はるか、がんばってます! 明るく元気は、バイト(に限らず)の基本!
元気な本屋さん(に限らず)は、元気な街の素!
そこで働く人によって、お店の印象も決まります。特に小さな店なら尚の事。


解説は編集者の戸川安宣氏。氏の視点は、この本屋のご主人とその父にあります。
同じ小説を読んでも、感じるところは人それぞれですね。
主題だけしか見なかったら、もったいないです。うーむ、ためになりました。

明日は第八話『弟』、解説は『天使のみつけかた』の、おーなり由子氏。
じゃ、また明日!






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