水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
| 2002年04月15日(月) |
唯川恵著『雪おんな』 |
金沢へ行ってみたくなりました。
『雪おんな』の舞台は、金沢ニューグランドホテル。 年に一度、「ゆき」という名前になる女と彼女に会いにくる男のお話。
幸福な主婦を演じる「ゆき」の本当の姿は、あぁ、やっぱりとありがちで、 目新しさがあるわけではありません。お互いのどこに惹かれるのか、わから ないまま、年に一度の密会を持つふたりに共感はできませんが、そもそも、 そんなふたりの恋愛(?)に共感なんて必要ないのかもしれません。 それでも、心に触れるのは、違う自分になってみたいという想いがあるから でしょうか。
雪がとても効果的で、しっとりとした雰囲気です。
唯川恵著『雪おんな』は「贅沢な恋人たち」(幻冬舎文庫)の第三話。 「ゆき」の着物姿には、読むだけでもうっとり。
明日は第四話、北方謙三著『どこにも行かない船』を読む予定でいます。
☆お知らせ
Web小説を書いていらっしゃる香澄翔氏にキリリク小説『何も知らない明日を』 を書いていただきました。ぜひ読んでみてください。 強く温かな想いに包まれます。香澄翔さん、ありがとうございました。
じゃ、また明日!
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