水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年05月10日(金) 乃南アサ著『夕がすみ』

ほのかな薄気味悪さ、といったところでしょうか。

叔母夫婦が交通事故で死に、ひとり残された娘、9歳のかすみちゃんが“我が家”
に引き取られてきます。高校1年の「わたし」は、明るく素直な従姉妹がかわい
くて喜んで迎えますが、大学生の兄は、かすみちゃんを変な子だと言い……。

昨日読んだ『母の死んだ家』が強烈だったせいか、うーん、ちょっと物足りません。
かすみちゃんの不気味さより、祖母と母親の会話が、ある意味スタンダード
嫁姑会話(!)で、気になります。
(やはり、嫁は憎いのですね……。うぐっ。そして、父は無口……。はぁ。)


かすみちゃんの光と影を、もっとくっきり見たかったです。
いや、もしかして、これは計算された「ほのかホラー」なのかも!

『夕がすみ』は「七つの怖い扉」(新潮文庫)の四つ目のお話。
恐怖短編集の真ん中で、薄気味悪くもホッと一休み。


明日は鈴木光司氏の『空に浮かぶ棺』。
想像したくないのに、イメージ図を描きたくなるタイトルです。
物語性のあるタイトルって、好きです☆


!こんなタイトルはどうでしょ・・。
『空を走る霊柩車』・・赤川次郎ふうライトミステリ。
『空のあくび』・・ほんわか大人の童話。
『空からの警告』・・環境汚染もの。
『空の法廷・海の十字架』・・ど、どんな話? 笑


『空から降る一億の星』・・ドラマ、見てます?深津絵里さん、魅力的☆


ではでは〜♪

 


水野はるか |MAIL
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