水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年05月09日(木) 高橋克彦著『母の死んだ家』

GW明けより、怖いお話の短編集を読んでおります。
先月はラブラブ小説漬けだったので、反動ですね。
無性に恋愛小説が恋しくなったり、ホラーが欲しくなったり、ラブとホラーを
行ったり来たりです。ラブは過剰になればホラーになり、ホラーの根底にある
のは愛でもありますが。 笑

今日読んだ『母の死んだ家』、怖いです。そして、主人公が憐れで……。


山道で迷った物書きの「私」と編集者は、かつて、「私」の母が自殺した別荘に
辿り着きます。まるで呼び寄せられたかのように別荘に踏み込んだ時、ふたりを
待っていたものは……。


「私」が見る幻覚は、リアルですねー。なんだか、今夜、夢にでてきそうです。
寝る前には、読まない方がいいかも。と、考えるほど、記憶に焼き付いていきそ
うです。

『母の死んだ家』は「七つの怖い扉」(新潮文庫)の三番目のお話。
ちょっと強引な終わり方が気になるんですが、この編集者って、そんな人だった
んですか? ぜんぜん聞いてなかったのにぃ〜! なんだか、ハニャン??
そして、仕上げはゾクッ。

怖い、怖ーい、憐れで、怖いよーーぉ!!→ハニャン?→ゾクッ。お試しあれ。


あ、12日は母の日ですね。
何かプレゼントしようかなぁ〜。

父の日もありますが、母の日の方がぐんと存在感が大きいように思います。
今夜読んだ『母の死んだ家』も、死んだのが母だから成り立つ世界です。
父ではなくて、母の死んだ場所を確かめずにはいられなかった主人公の気持ちは
なんとなくわかるような気がします。


えっと・・明日読むのは『夕がすみ』、乃南アサさん。

去年のクリスマス・イブに読んだ乃南さんの『指定席』(「悪魔の羽根」収録・
幻冬舎文庫)は、怖かったです。じわじわくる怖さでした。
イブに読んだ小説って、忘れないですね。
今年のイブは、絶対ラブラブ小説を読まなくては!

イブにおすすめの小説があったら、教えてくださいまし・・。
 ↑夏を飛び越して早すぎ? 笑

じゃ、またね!



水野はるか |MAIL
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