水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
「せつない話・山田詠美編」(光文社文庫)を読み始めてから、いろんなものに 敏感になっております。んー、せつなさ感度が高まるばかりで、目に映るもの、 頬を撫でる風にさえ・・せ、せつない・・あぅあぅ、、秋です〜。
第六話は、『庭の砂場』。短編の名手・山口瞳の世界にふんわり包まれました。 死んでしまった弟の思い出を丁寧に丁寧に語る兄のお話。 生きているときは軽蔑していた弟にも、良いところはあった訳で、兄弟って、 特別な絆なんですね。
この兄が記憶に留めている、幼児の作った詩に、ドキッ! 子どものつぶやきは、真実をまっすぐ見据えていて、ハッとさせられることが あります。そして、無駄な飾りがないから、記憶に残るのかもしれません。
せつなさ:☆☆☆☆
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