水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年11月18日(月) ウィリアム・メルヴィン・ケリー『雪掻き』

最後の決めゼリフがスパンと決まりました!
シチュエーションは悲しいものなのに、明るさが見えて救われます。
洗練された諷刺を巧く使ったケリーならではの世界ですね。

雪掻きをさせてほしいと頼む黒人少年と、ひとり暮らしの白人女性。
黒人の少年にどう接したら良いか戸惑う女性と、父親から白人の悪口を聞かされ
ていた少年のあわてぶりが、微笑ましくもあり悲しくもあり・・。


「せつない話第2集・山田詠美編」(光文社文庫)第十三話は、そうそう・・。
少年の父親が言うことに、うんうん頷きました。笑
訳は浜本武雄。『マルコムX自伝』を訳した方です。

せつなさ:☆☆☆
最後の決めゼリフ:☆☆☆☆☆☆☆

読後感は、サッパリ、スッキリ。そして、追いかけてきたのは憂い・・
のようなもの。


水野はるか |MAIL
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