水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2003年01月12日(日) 唯川恵『さよならの向こう側』

このところ、タイトルに「さよなら」が続いているのは、さよならをテーマにした
唯川恵の短編集「さよならをするために」(集英社文庫)を読んでいるからです。
それにしても、こう続くと、気が滅入るかと思ってたんですが、そーでもないです
ね〜。逆に、がんばらなくちゃと気合いが入ります。不思議×不思議。。

ひとりの作家が次々に見せるさよなら模様を追っていくと、執念みたいなものを
感じます。唯川恵って、ホントに作家になりたくて作家になったんだ・・なんて。
プロに必要なのは、文章力と並んで執念!と、思いつつ解説をチラリと覗いたら、
阿刀田高も面白いことおっしゃってました。唯川恵のデビューにたずさわった者と
しての喜びもストレートに気持ち良く伝わる素敵な解説。

そこで、今日読んだ『さよならの向こう側』─ さよならと別れの違いをさりげな
く教えられたような気分です。学生時代、付き合っていた弓彦から一方的な別れ
を宣告された梨江。卒業後、クラス会で再会したふたりは……。弓彦、調子がいい
ですよ、、そんなにうまくはいきません。。そして、クラス会の案内状を見てから
の梨江の女心、、わかりますねー。微妙な気持ちの移り変わりにドキドキ。。
楽しく読みました。

じゃ、また明日。


水野はるか |MAIL
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