水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2003年01月13日(月) 唯川恵『やっと言える、さよならが言える』

「さよならをするために」(集英社文庫)の最後のお話になりました。
女の子の扱い方に慣れている男、信二に出会ったときから恋におちた文恵。
信二の気まぐれにつきあった文恵は……。

なんだか、この短編集に登場する男はみな調子がいいんですよ〜。
いつも、「だって僕のことが好きなんだろう」と目で語っているような男ばかり。
こんなお調子者は、友人なら良くても、恋人には・・ど〜でしょうか?
とは言っても、冷静さを無くすのが恋愛状態なのかもしれません。恋に幼い文恵に
感じたもどかしさは、そのまま、遠い日をなつかしく呼び起します。



「さよなら」は新しい扉を開くためのカギ、そんな思いで本を閉じました。






水野はるか |MAIL
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