水野の図書室
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2003年05月18日(日) 恩田陸『往復書簡』

多佳雄は、姪で新米新聞記者の孝子から届いた手紙にあった放火事件に関心を持ち、
手紙の内容から、事件の真相に迫ります。

んー、、なぜか、物足りないんです。。犯人はピンときましたよ。わたしにも。。。
孝子、全然気づかなかったのでしょうか。。新聞記者なのにぃ〜。
それより、新聞記者がこんな手紙を書くのって、不自然じゃありませんか?
どこかすっきりしないのです。孝子、どうして、手紙という方法を選んだのでしょう。

孝子と多佳雄が一度も話をしたことがない、というなら、往復書簡が意味あるものになり
ますが、叔父・姪の間柄でのやりとりがなんだか、、なんだか、、・・です。
孝子の赴任先が北国とかじゃなくて、もっと遠い、、外国とかなら、また違ったものに見え
たのかもしれません。

事件が放火、っていうのも、なんだか・・窮屈。


往復書簡で構成された小説で好きなのは、加納朋子の『ななつのこ』と、それに続く
『魔法飛行』(どちらも創元推理文庫、2002.2月記)です。
きっかけがファンレターってのが、なさそうでありそうで、印象的でした。






水野はるか |MAIL
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